FFAカップ

オーストラリアカップとは

オーストラリアカップ（英語: Australia Cup）は、オーストラリア国内で行われるサッカーのカップ戦であり、オーストラリアサッカー連盟（FFA）が運営しています。この大会には、全国の様々なディヴィジョンからチームが参加し、ナショナル・プレミアリーグや州リーグのクラブも含まれています。大会は、最高峰のAリーグチームがラウンド32以降に参加し、ノックアウト方式で進行します。

歴史的背景

オーストラリアでは地域ごとにノックアウト形式のカップ戦が長年にわたり行われてきましたが、全国規模での大会開催は難しい状況が続いていました。FFAカップの前身には、1962年から1968年にかけて行われた「オーストラリア・カップ」がありましたが、わずか7シーズンで廃止されてしまいました。また、NSLカップが存在した時期もありましたが、こちらはNSLに所属するクラブのみが対象であり、真の全国大会とは言えませんでした。これらの歴史を経て、FFAカップは2013年に初めて設立計画が持ち上がり、数度の延期を経て2014年に実際に開催されることとなります。

2014年2月24日、FFAカップは公式に設立され、その初大会にはトゥゲラノン・ユナイテッドがFFAカップへの出場権をトライしました。

大会形式

FFAカップは、参加32クラブによるノックアウト形式のトーナメントとして実施され、試合はFFAが設定した日程に従って行われます。試合が90分で決着がつかない場合は延長戦に突入し、なお同点の場合はPK戦にて勝者を決めます。各ラウンドの抽選によって対戦チームが決まり、ホームチームも決定されます。

特筆すべき点はFFAカップの抽選方法が、草サッカークラブの試合出場機会を増やすことを重視した形式であることです。これにより、各メンバー・フェデレーション・クラブも早期の段階からトーナメントに参加する機会が与えられます。

参加クラブ

FFAカップには合計32クラブが参加し、その中にはAリーグの10クラブと、各州のセミプロ及びアマチュアの大会で選ばれた22クラブが含まれています。Ａリーグ所属のクラブはラウンド32から大会に加わる形です。

トロフィー

優勝クラブに授与されるFFAカップのトロフィーは、1962年から68年のオーストラリア・カップのデザインを模したものであり、銀と真鍮で製作されています。このトロフィーは、大会の価値を象徴する存在であり、勝者は次年度の決勝まで保持します。

スポンサーとメディア

FFAカップは初年度より公式のスポンサーシップを受けており、最初の三年間はウェストフィールドグループがその役割を果たしています。また、アンブロ社が公式の試合用ボールも提供しており、そのデザインも大会のために特別に制作されています。

メディア放送については、FOXスポーツが大会中に複数の試合をライブ放送し、国際的にもアジアの数カ国で放送される契約を結んでいます。

FFAカップは、オーストラリアサッカー界における重要なイベントであり、今後もさらなる発展が期待される大会です。

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