FIELD OF VIEW III 〜NOW HERE NO WHERE〜

FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEWの3枚目のアルバム『FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEW III 〜NOW HERE NO WHERE〜』は、彼らの音楽的探求と成長が色濃く反映された作品です。

このアルバムは、シングルとしてリリースされた「渇いた叫び」「めぐる季節を越えて」「君を照らす太陽に」を含む全11曲で構成されています。特筆すべきは、メンバー自身が作詞、作曲、編曲に全面的に参加した、セルフ・プロデュース的な要素が強い点です。それゆえに、バンドの個性がより鮮明に打ち出された、渾身の一作と言えるでしょう。

アルバムのサブタイトルである「NOW HERE NO WHERE」は、レコーディング中に小田孝が偶然口にした言葉が由来となっています。「今ここにあってほかのどこにもない、自分たちの音楽が詰まっている」という意味が込められており、アルバムの内容を的確に表しています。

CDには、特典としてメンバーの4ショット写真1枚と、メンバー個々の顔写真と簡単なプロフィールが記載されたトレーディングカード5枚1組が封入されていました。トレーディングカードには複数のバージョンが存在し、ファンにとってはコレクションアイテムとしての魅力もありました。

収録曲は以下の通りです。

1. 風よ
2. 終わらない恋〜ひとつになれる〜
3. 渇いた叫び
4. 君を照らす太陽に
5. everywhere
6. 君がいないだけ
7. ナチュラル
8. 想い出すよ 君の笑顔を
9. ながれる雲
10. I'm thinking a lot of you
11. めぐる季節を越えて

「ながれる雲」は、メンバーの小橋琢人が初めて作詞に挑戦した作品としても注目されます。また、全楽曲のアレンジに池田大介が参加しており、楽曲のクオリティをさらに高めています。

このアルバムは、FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEWの音楽的な幅広さと、メンバーの個性が融合した、彼らのキャリアの中でも重要な作品の一つと言えるでしょう。ビーイング、ZAIN RECORDSとの関わりも深く、90年代の音楽シーンを彩った一枚として、今もなお多くのファンに愛されています。

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