FILMS (GOING UNDER GROUNDのアルバム)

GOING UNDER GROUND アルバム『FILMS』解説

『FILMS』（フィルムス）は、日本のロックバンド、GOING UNDER GROUNDが2018年9月19日にYouth Recordsよりリリースした通算16枚目のアルバムです。メジャーデビュー20周年というバンドにとって重要な年に発表された本作は、コンセプトを固定せず、メンバーの自由な発想から生まれた楽曲群で構成されています。

制作背景

前作『真夏の目撃者』に続き、本作もインディーズレーベルからのリリースとなりました。制作にあたり、リスナーを意識するよりも、バンド自身が楽しむことを重視。既存の楽曲をアルバムに合わせるのではなく、自然に生まれた楽曲を集めるというスタイルが採用されました。

特に注目すべきは、作詞作曲における松本素生と中澤寛規の新たな試みです。従来、松本が曲の骨組みを作り、アレンジ後に歌詞を付けることが多かったのですが、本作では中澤が歌詞がある程度完成するまで曲を公開しないよう要望。これにより、楽曲の方向性がより明確になり、バンド全体のイメージ共有が深まったとされています。

松本は、歌詞を完成させた状態で楽曲を持ち込むことで、演奏がより楽しく、持続可能になったと語っています。また、レコーディングではスタジオに備え付けの機材を積極的に活用し、創造性を刺激する環境作りが行われました。

リリースツアー

アルバム発売後には、2018年10月27日から12月1日にかけて、リリースツアー「GUG 20th ANNIVERSARY RETURN OF THE ICE CREAM TOUR」が全国7ヶ所で開催され、ファンとの交流を深めました。

収録曲について

1. HOBO: ミュージックビデオは、ワンカメラで短時間で撮影されました。
2. うたかた:
3. LOVE WARS:
4. ペパーミントムーン: 松本がソロで参加した展覧会のテーマソング制作がきっかけとなり、バンドのフォーマットで制作されました。ゆうらん船の本村拓磨が楽曲制作に参加。
5. アワーハウス: 先行シングル「スウィートテンプテーション」のカップリング曲。
6. スターシェイカー: 中澤がメインボーカルを担当。ギターも中澤が演奏しているため、松本はレコーディング不参加。中澤の意向により、電話をしている松本の声が間奏に追加されました。アルバム収録曲の中で最後に完成。
7. もしも: 映画『君の名前で僕を呼んで』のエンディング音楽にインスパイアされた楽曲。
8. 返信:
9. プラットホームノイズ:
10. スウィートテンプテーション: 先行シングル。

参加ミュージシャン

冨田政彦 – ドラムス
オヤイヅカナル – キーボード
* 濱口尚 – ウクレレ（「アワーハウス」）

『FILMS』は、GOING UNDER GROUNDの新たな音楽的挑戦と、バンドとしての成熟が感じられる作品と言えるでしょう。

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