FINAポイント

World Aquatics Pointsについて

World Aquatics Pointsは、国際水泳連盟が定めた競泳に関連するポイントシステムです。このシステムは、選手の成績を比較するために設けられており、すべての競泳種目や距離に適用されています。競技は男子、女子、長水路（五十メートルプール）と短水路（二十五メートルプール）に分けられ、それぞれにポイントが設定されています。

このポイントシステムでは、各世界記録を基準として1000ポイントが付与され、その記録からの差に応じてポイントが決まります。つまり、多くのポイントを獲得するほど、その選手の記録が優れていることを意味します。異なる種目や距離による記録を比較しやすくするため、このような体系が設けられています。

World Aquatics Pointsの計算方法

World Aquatics Pointsを計算するには、次の公式が用いられます。ポイントは出場した選手のタイムに基づいており、以下の計算式に従います。
`World Aquatics Points = 1000 × (各世界記録（秒） ÷ 泳いだタイム（秒）)³`

この公式を見てみると、まず選手が出したタイムを秒に換算し、それを各種目の世界記録で割ります。その後、その結果を三乗し、最後に1000を掛けます。ここで得られた数値がWorld Aquatics Pointsとなります。なお、小数点以下は切り捨てられるので、得られるポイントは整数のみとなります。

例:

例えば、200メートル平泳ぎを2分30秒00で泳いだ場合を考えてみましょう。この時、2015年の男子長水路における200メートル平泳ぎの世界記録は2分7秒01です。これを秒に換算すると、泳いだタイムは150秒、世界記録は127.01秒となります。そして公式に当てはめると次のようになります:

```
1000 × (127.01 ÷ 150.00)³
= 1000 × (0.8467)³
= 1000 × 0.6072
≈ 607
```

このため、該当選手のWorld Aquatics Pointsは607ポイントとなります。
このように、選手のパフォーマンスに応じてポイントが算出され、他の選手や過去の記録と比較する際の参考になります。

まとめ

World Aquatics Pointsは、競泳における選手の評価を数値化する重要な指標です。記録に対するポイント付与の仕組みにより、異なる種目や水路の記録を公正に比較することができ、競技のレベルや選手の実力を明確に示す役割を果たしています。これに関する情報をまとめたアプリも存在し、選手やコーチが簡便にポイントを確認できる利便性を提供しています。競泳のファンや選手にとって、このポイントシステムは非常に重要なものとなっています。競泳を良く知るためには、このWorld Aquatics Pointsを理解することが欠かせません。

もう一度検索