FiVE

ドラマ『FiVE』について

『FiVE』（ファイブ）は、日本テレビ系の『土曜グランド劇場』枠で1997年4月から6月まで放送されたテレビドラマです。この作品は、当時・旬の女優ともさかりえが主演を務め、話題を呼びました。物語の中心は、淀橋幸世という男と、その部下として組織に携わるアウトローな5人の少女たち、アサミ、ナナカ、カヨ、イヅミ、マドカの活躍を描いています。

物語の概要

『FiVE』は、「ある男」と彼の部下である5人の少女たちの苦悩と葛藤、そして犯罪組織との戦いを中心に展開されます。各キャラクターはそれぞれ異なる背景を持ち、さまざまな理由から犯罪の世界に足を踏み入れることになります。彼女たちがどのように成長し、真実を見出していくのかが大きな見どころとなっています。

キャラクター紹介

アサミ（ともさかりえ）

アサミは、物語の中心人物であり、もともと留置場に収監されていましたが、越山の命令で彼の元に引き取られます。彼女は過去のトラウマを抱えつつも、仲間と共に立ち向かう決意を固め、彼女の成長が物語の重要な軸となります。

ナナカ（鈴木紗理奈）

OLとして働いていたナナカは、不倫と横領事件から服役します。彼女は少々派手な外見を持つものの、恋愛感情が暴走することもあり、時には任務を危うくすることもあります。口癖の「振り返ったらあかん」が彼女の性格を象徴しています。

カヨ（篠原ともえ）

カヨは、ハッキングを使って詐欺を行い、服役することに。過去のいじめ経験が彼女を強くし、逞しく成長していく様子が描かれています。

イヅミ（遠藤久美子）

裕福な家庭で育ったイヅミは、家族の悲劇を経験し、殺人の罪を被ることになりました。彼女は特別な聴力を持ち、ピアノの才能を活かす部分も見どころです。

マドカ（知念里奈）

マドカは、自動車修理工場で働く中で様々な困難に遭遇します。過去の経験からパソコンのスキルが高く、彼女の行動力が大いに　役立ちます。

エリ（榎本加奈子）

エリは、家が貧しいために盗みを働くことになります。彼女は、仲間たちと脱獄の計画を立てますが、悲劇的な運命が待ち受けています。

登場する敵

物語には、主人公たちに立ちはだかる敵も多く、早乙女誠吾や稲田茂樹、越山など、さまざまなキャラクターが彼女たちを苦しめます。これらのキャラクターとの対立や葛藤が物語をより緊張感あるものにしています。

スタッフと音楽

脚本は、野尻靖之、橋本以蔵、大川俊道、酒井直行の各氏が手掛けており、音楽にはMOON CHILDの「ESCAPE」が使用され、オリコンチャートでも高評価を得ました。演出には、猪股隆一、大谷太郎、長沼誠が関わり、視覚的にも魅力的な作品に仕上がっています。

受賞歴

この作品は、第13回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で撮影賞を受賞しており、ドラマのクオリティの高さが評価されています。

『FiVE』は、犯罪と友情、成長をテーマにした物語であり、当時の社会背景や女性の力強さを反映させた作品として、見る人に様々なメッセージを届けているドラマです。

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