FKイェゼロ
FKイェゼロ：プラヴ湖畔のサッカークラブ
FKイェゼロは、モンテネグロ北部のプラヴという町を本拠地とするサッカークラブです。クラブの設立は1934年とされていますが、実際にサッカークラブとして活動を開始したのは、本拠地であるスタディオン・ポド・ラツィノムが完成した1948年であると言われています。
クラブ名である「イェゼロ」とは、スラブ語で「湖」を意味し、これはプラヴの町を象徴するプラヴ湖に由来しています。クラブカラーも湖をイメージした青色です。
歴史
創設後、FKイェゼロはモンテネグロの地域リーグに所属していました。1995-96シーズンには、隣町のFKコモヴィとの間で優勝争いが繰り広げられ、最終節のホームゲームで敗北。この試合は4部リーグの試合でありながら、暴動が発生し、サポーターや選手が負傷する事態となりました。しかし、翌年には昇格を勝ち取り、ツルノゴルスカ・レプブリチカ・リーガへと参戦を果たします。
1999年には、ライバルであるFKグシニェとの試合で、クラブ史上最多となる7000人の観客が集まりました。これは、地域リーグに所属するクラブとしては異例の数字であり、FKイェゼロの人気と注目度を物語っています。
2001-02シーズンには、リーグで準優勝を果たし、セルビア・モンテネグロ・ドルガ・リーガ（2部）への昇格を決めました。しかし、2部リーグでは苦戦を強いられ、わずか1シーズンで降格となってしまいます。
モンテネグロが独立を果たした後、FKイェゼロはドルガ・ツルノゴルスカ・フドバルスカ・リーガ（2部）からのスタートとなりました。そして、2007-08シーズンに見事優勝を果たし、プルヴァ・ツルノゴルスカ・フドバルスカ・リーガ（1部）への昇格を果たしました。しかし、当時の本拠地スタディオン・ポド・ラツィノムには、1部リーグの基準を満たす設備がなかったため、一時的にグラドスキ・スタディオン・ベラネをホームスタジアムとして使用することになりました。その後、スタディオン・ポド・ラツィノムの改修工事が行われ、再びホームスタジアムとして利用できるようになりました。
所属選手
FKイェゼロには、過去に日本人選手も所属していました。2016-2017シーズンには江口貴俊選手が、2024年からは岡本伊織選手がプレーしています。また、2025年からは若林龍選手が加入することが決定しています。日本人選手の活躍は、クラブにとって大きな刺激となっており、国際的な交流も深まっています。
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