FKムラドスト・ルチャニ:セルビアの古豪サッカークラブ
FKムラドスト・ルチャニ(
セルビア語: Фудбалски клуб Младост Лучани)は、
セルビアのルチャニをホームタウンとする
サッカークラブです。
1952年に創設され、長年にわたり
セルビアサッカー界で存在感を示してきました。
歴史
創設からしばらくは地方リーグでの戦いが続きましたが、着実に力をつけ、1960年には
チャチャク地方リーグで優勝。昇格プレーオフに進出しましたが、惜しくも昇格はなりませんでした。1967年には
チャチャク地方カップで優勝し、初のタイトルを獲得。その後、モラヴィツァ=シュマディヤ・ゾーン、スルプスカリーガ・南といったカテゴリーでプレーしました。
1988年、クラブは新たな転機を迎えます。
セルビア、コソボ、マケドニアのクラブが参加する共和国間リーグ・東に参戦し、見事優勝。ユーゴスラビア2部リーグへの昇格を果たしました。しかし、1989-90シーズンは最下位に終わり、1年で降格となりました。
SFRユーゴスラビア崩壊後、1992-93シーズンに
ユーゴスラビア連邦共和国2部リーグに参加。1994-95シーズンには優勝を果たし、プルヴァBリーガへ昇格しました。1995-96シーズンには、プルヴァAリーガへの参加権を獲得し、強豪ひしめくリーグで5位という成績を残しました。このシーズンには、パルチザンやレッドスターといった名門クラブを破る快挙も達成しています。その後3シーズン、プルヴァAリーガに在籍しましたが、1997-98シーズンに降格となりました。
2001年にはドルガリーガ・西で優勝し、プルヴァリーガに復帰。2001-02シーズンには、ゾラン・ジュラシュコヴィッチが得点王に輝きましたが、チームは15位に終わり、再び降格となりました。
2006-07シーズン、プルヴァリーガで優勝し、悲願のスーペルリーガ昇格を果たしました。2007-08シーズンは7位と健闘しましたが、財政問題によりスーペルリーガから撤退。その後6シーズンはプルヴァリーガで過ごしました。
2013-14シーズン、プルヴァリーガで再び優勝し、スーペルリーガに復帰。2014-15シーズンは7位、パトリック・フライデー・エゼが得点王を獲得しました。
クラブ創設65周年を迎えた2016-17シーズンには、過去最高の4位に入り、初の欧州カップ戦出場権を獲得。
UEFAヨーロッパリーグ 2017-18予選1回戦では、アゼルバイジャンのインテル・バクーと対戦しましたが、敗退しました。
2017-18シーズンには、
セルビア・カップでクラブ史上初の決勝進出。しかし、パルチザンに敗れ、準優勝に終わりました。2018-19シーズンも
セルビアカップで準決勝に進出しましたが、レッドスターに敗れました。
タイトル
国内タイトル
セルビア・プルヴァ・リーガ:4回 (1994–95, 2000–01, 2006–07, 2013–14)
国際タイトル
なし
過去の所属選手
ヴラディミル・マティヤシェヴィッチ (1995-1997)
ゾラン・マリチッチ (1996-1998)
ヨヴァン・マルコスキ (2001-2002, 2018-2019)
ミラン・ヨヴァノヴィッチ (2002)
ドゥシャン・アンジェルコヴィッチ (2002-2003)
現在の所属選手
(2022年9月18日現在)
FKムラドスト・ルチャニは、
セルビアサッカー界において、常に一定の存在感を示してきたクラブです。近年はスーペルリーガに定着し、更なる飛躍を目指しています。