FLY ME TO THE MOON (CLAIREと高橋洋子のシングル)

FLY ME TO THE MOONについて

「FLY ME TO THE MOON」は、1995年10月25日にリリースされたCLAIRE（クレア・リトリー）およびYOKO TAKAHASHI（高橋洋子）のシングルで、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングテーマとして広く知られています。この曲は、ジャズの名曲「Fly Me to the Moon」をカバーしたもので、アニメの雰囲気に合わせたアレンジが施されています。

背景と制作

曲の選定においては、監督の庵野秀明の要望が大きく影響しました。また、編曲を担当した大森俊之は、1995年7月にロンドンへ渡り、売り込むボーカルを探している中でクレア・リトリーと出会い、彼女がメインで歌うことになりました。一方、高橋洋子は元々エンディングテーマの担当ボーカルとして選ばれていましたが、その後の経緯でオープニングテーマの歌手へと変わっていきました。

実際には、全26話の中でCLAIREの歌唱が使われたのは、第壱話から第四話と第十一、十八、十九話が主であり、その他のエピソードでは林原めぐみや高橋洋子など、複数のアーティストがそれぞれ異なるバージョンを披露しています。これにより、多様な音楽スタイルが演出に彩りを添え、スウィング・ジャズやテクノといった異なるアレンジがファンを楽しませました。

収録とリリース

ルネサンス版DVDでは新たに音声がリミックスされ、既存の音源に加えて、異なるヴォーカリストによる30のバージョンが収録されており、全体で52のバージョンが製作されました。これらをフルサイズとTVサイズで別々に数えると、実際に72のバージョンが存在します。特に、1997年にはエヴァンゲリオン交響楽において、キャロル・トンプソンとLORENがボーカルを担当し、一層のバリエーションが生まれました。

また、高橋洋子のシングル「残酷な天使のテーゼ」との両A面シングルとしてもリリースされ、2003年には再度この形式でマキシシングルが販売されました。

評価と影響

2019年には、アニメソングの人気投票「平成アニソン大賞」において企画賞を受賞し、その人気は今なお色褪せることがありません。アニメファンのみならず、多くのリスナーに愛され続けるこの曲は、エヴァンゲリオンの象徴的な存在となっています。

収録曲

• - FLY ME TO THE MOON [4:33] - CLAIRE
• - FLY ME TO THE MOON -4 BEAT VERSION- [4:39] - YOKO TAKAHASHI
• - FLY ME TO THE MOON [4:32]
• - FLY ME TO THE MOON -4 BEAT VERSION- [4:37]

参加ミュージシャン

• - ピアノ：クリヤ・マコト
• - ベース：池田達也
• - ドラムス：松山修
• - アコースティックギター：伊丹雅博
• - パーカッション：中島オバヲ

FLY ME TO THE MOONは、今後も世代を超えて愛され続ける楽曲として、多くのファンに親しまれています。

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