FNNニュースレポート11:30

『FNNニュースレポート11:30』は、フジテレビ系列で1982年4月1日から1987年9月30日まで放送された昼のニュース番組です。それまで11時50分から放送されていた『サンケイテレニュースFNN』の開始時刻が繰り上げられたことに伴い、番組名が変更されました。この改題により、当時の夕方ニュース『FNNニュースレポート6:00』や深夜ニュース『FNNニュースレポート23:00』及び『23:30』と、基本的なタイトルが統一されることとなりました。

番組のスタジオセットは、当初は『FNNニュース』の統一セットの一部を使用していましたが、後年には他のニュースレポートファミリーのスタジオセットがリニューアルされる中、当番組のみが旧来のセットを使い続けるという状況でした。関西テレビでは、独自のタイトルで放送していたため、番組冒頭では「こんにちは。〇曜日のお昼のニュース、（アナウンサー名）です。（アナウンサー名）です」という挨拶をしていました。これは、後番組である『FNNスピーク』でも同様の対応が取られました。

1985年8月13日には、前日に発生した日本航空123便墜落事故のニュース速報として、最も早く現場から生中継を行い、生存者がいることをスクープしました。この報道は、当時のニュース番組の中でも特筆すべき出来事として記憶されています。

1987年9月30日をもって番組は終了し、同年10月1日からは後番組として『FNNスピーク』が放送開始されました。『FNNスピーク』は、2018年3月まで続く長寿報道番組となり、『FNNニュースレポート11:30』が築いた基盤の上に更なる発展を遂げました。

番組のオープニング後には、フジテレビでは『協力　サンケイ』という表示がなされていました。この番組の終了とともに、『ニュースレポート』という冠を持つフジテレビのニュース番組は姿を消しました。また、同時期には夜のニュース番組である『FNNニュース工場』も放送開始から半年足らずで終了し、『FNN DATE LINE』が新たに開始されました。この一連の動きは、当時の新聞紙面でも「フジテレビから"ニュース"の文字が消えた」などと報道され、話題となりました。

さらに、番組タイトルにも使用されていた「レポート」という用語は、番組終了とほぼ同時期に「リポート」へと表記が変更・統一されました。これにより、番組終盤の天気予報のコーナータイトルも「お天気レポート」から「お天気リポート」へと変更されました。「お天気レポート」および「お天気リポート」は、土曜日・日曜日の朝のニュース（フジテレビでは『産経テレニュースFNN』）でも使用されていましたが、関西テレビなどでは平日昼・土曜・日曜朝ともに放送されませんでした。

番組のキャスターは露木茂と須田哲夫が務めました。露木と須田が休暇などで不在の場合には、『FNNスーパータイム』の逸見政孝（当時フジテレビアナウンサー）や、『おはよう!ナイスデイ』の桑原征平（当時関西テレビアナウンサー）などが代役を務めました。

放送時間は月曜日から金曜日の11:30から12:00（JST）まででした。

この番組は、フジテレビ系列の多くの放送局でネットされていました。

番組に関する詳細な情報については、脚注や注釈、出典を参照ください。

関連番組としては、『FNNニュースレポート』が挙げられます。

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