FNNニュース12:00

『FNNニュース12:00』は、1975年10月から1977年3月にかけて、フジテレビ系列で毎週月曜日から金曜日の正午に放送されていた報道番組です。この番組は、それまで12時30分から12時45分に放送されていた『サンケイテレニュースFNN』を、1975年10月の改編で、12時開始の帯バラエティ番組と放送枠を交換する形でリニューアルして誕生しました。

当時、関東の民放局で12時ちょうどに開始されるニュース番組は、1972年に終了した日本テレビ系列の『NNNワイドニュース』以来、実に3年ぶりのことでした。これは、当時のニュース番組の編成において、一つの転換期を示すものでした。

しかし、『FNNニュース12:00』は、わずか1年半という短い期間で放送枠を移動することになります。放送時間は、11時50分から12時00分までの10分間に短縮され、番組タイトルも元の『サンケイテレニュースFNN』に戻されました。この改編が、現在の『FNN Live News days』へと繋がる流れを作りました。

この時間変更に伴い、12時台の番組編成も大きく変わりました。それまで12時15分から13時00分の枠で放送されていた視聴者参加型クイズ番組『やりくりクイズ30万に挑戦』が、12時00分から12時30分に移動し、空いた12時台後半には帯ドラマ『お昼のテレビ小説』が放送されるようになりました。この体制は、1980年3月まで継続されることになります。

キャスターは永島信道が務めました。全国のFNN系列局で放送されましたが、具体的なネット局の詳細は不明です。

番組のタイトル映像は、ブラスバンド系の音楽が使用されており、作曲者は不明です。映像では、スタジオを背景にFNNのロゴが上下から合わさり、デジタル数字で「FNNニュース 12:00」と表示されるというものでした。

『FNNニュース12:00』は短期間で終了した番組ではありますが、当時のテレビニュースの編成や番組の流れを知る上で重要な番組と言えるでしょう。また、現在のFNNニュース番組に繋がる歴史の一端を担った番組として、その存在を記憶に留めるべきでしょう。

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