FREENOTE

FREENOTEは、2000年代初頭に関西大学の音楽サークルで結成された2人組バンドです。バンド名は「自由な音色」という意味を持ち、その名の通り、多様な音楽性を追求しました。所属事務所はTOY'S FACTORY・FIELD NOTE。略称はフリノ。

音楽性の変遷

インディーズ時代からメジャー初期にかけては、ロック色の強い楽曲が中心でした。ボーカルの秦千香子はギターを弾き語るスタイルで、エネルギッシュなライブパフォーマンスを繰り広げていました。しかし、3枚目のシングル「ウォークメン」から、打ち込みのトラックメイキングを取り入れるなど、作風は徐々にポップス志向へと変化していきます。ただし、シングルカップリング収録曲には、ロック色の強い楽曲も多く含まれていました。

ベースの佐藤周作が脱退してからは、そのポップス志向がより顕著になります。5枚目のシングル「ピアノを弾いて」以降、秦の演奏スタイルはキーボードやピアノの弾き語りが中心となり、より繊細で叙情的な表現を追求するようになりました。

ストリートからメジャーへ

結成当初は大阪のライブハウスを中心に活動していましたが、より多くの人に自分たちの音楽を知ってもらいたいという思いから、JR大阪駅前の梅田歩道橋でストリート活動を開始します。口コミで噂が広まり、手売りのCD-R「終電マスター」は1日に100枚以上売れるほどの人気となりました。

このCD-Rの好調な売れ行きがテレビ朝日の音楽番組『THE STREET FIGHTERS』の目に留まり、番組内で複数回にわたって取り上げられます。そして、2004年5月26日、シングル「キライチューン」でTOY'S FACTORYよりメジャーデビューを果たしました。

解散

メジャーデビュー後も、アルバムのリリースやライブ活動を精力的に行っていましたが、2013年8月25日、下北沢CLUB Queでのライブをもって解散しました。

メンバー

秦千香子（はた ちかこ）：ボーカル・キーボード・ピアノ・ギター担当。石川県出身。
坂本昌也（さかもと まさや）：ギター担当。和歌山県出身。

元メンバー

佐藤周作：ベース担当。脱退後はKELUNのベーシストとして活動。
太田真豪：ドラム・パーカッション担当。


FREENOTEの音楽は、ロックからポップスへと変化しながらも、常に自由な発想と実験精神に満ちていました。その音楽性は、多くのリスナーに影響を与え、今もなお愛され続けています。

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