FRONT MISSION3

FRONT MISSION 3（フロントミッション サード）

『FRONT MISSION 3』は、1999年9月2日にスクウェア（現スクウェア・エニックス）によって発売された、PlayStation用のシミュレーションRPGです。正式名称は「front mission 3」であり、フロントミッションシリーズの中で第3作目にあたります。2009年3月25日からは、ゲームアーカイブスでの配信も行われています。

ゲームの概要

本作は、遺伝子操作や国家構造といった社会問題を背景に、M.I.D.A.S.という兵器と人工的に創造されたクローン人間であるイマジナリーナンバーが人類に反旗を翻すという壮大な物語を描いています。ストーリーは西暦2112年のもので、未来的な設定が魅力です。主人公は19歳の青年で、横須賀の軍基地で発生した爆発事件をきっかけに、仲間とともに陰謀に立ち向かう展開が待っています。

日本国内ではリリース後にも再版が行われ、2000年に「ミレニアムコレクション」、2002年に「PS one Books」、2003年には『フロントミッション ヒストリー』、2006年に「アルティメットヒッツ」として再登場しました。これらのバージョンはパッケージが異なるものの、ゲーム内容自体には大きな変更点はありません。また、北米でも販売されており、本作の売上は約30万本に達しています。キャッチコピーとしては「さらに深く、速く、リアルに。完成された第三のドラマ。」が使用されています。

ゲームシステム

本作では、多彩なゲームシステムが取り入れられています。特に、均等な熟練制やスキルの修得システムが特徴であり、プレイヤーはラスボスを倒すことだけでなく、キャラクターを最強に育てる楽しみ方があります。この過程で、戦闘シーンは簡略化され、グラフィックも向上しました。それに伴い、HPやAP、スキルといったステータスの表示方法も本作で確立され、以降のシリーズの基盤となります。

ダブルフィーチャー・シナリオ

本作の大きな特徴はマルチエンディング方式です。序盤にプレイヤーが選択することになる選択肢によって、「アリサ編」または「エマ編」という2つの異なるストーリーに分岐し、それぞれのエンディングにたどり着くことが可能です。各編では、それぞれ異なる仲間キャラクターや物語が展開され、プレイヤーに新しい体験を提供します。

戦闘システム

戦闘は多様な新要素を導入しており、熟練値を用いた評価システムや、緊張感と戦略が求められる設計になっています。また、ステータス異常や人間ユニットの存在などが、戦闘の奥行きを深めています。さらに、近距離武器の射程の増大や、障害物破壊が可能となったことにより、より戦術的なプレイが求められます。

音楽とキャラクター

音楽においては、葉山宏治と松尾早人が楽曲を手がけており、特に松尾の手掛けた戦闘曲はシリーズの中で高頻度で使用されているため、プレイヤーにとって馴染み深いものとなっています。キャラクターのデザインは山田章博が担当しており、強力なメッセージを持つ魅力的なキャラクターたちがゲームを彩ります。

関連商品

発売前には、『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』の初回盤に体験版が付属されるなど、ゲームに対する期待感も高まりました。また、コトブキヤからはアクションフィギュアが販売されるなど、様々な関連商品も展開されました。

このように、『FRONT MISSION 3』は豊かなストーリーと深いゲームシステム、さらには印象的な音楽で、多くのファンに愛され続けています。

もう一度検索