FUSE OF LOVE

『FUSE OF LOVE』（フューズ・オブ・ラヴ）は、倉木麻衣の5枚目のオリジナルアルバムとして2005年にリリースされました。

倉木自身が「愛の導火線」と意味を込めたこのタイトルは、多くの人々からの愛を受けてきた音楽活動を振り返り、今度は自身から音楽を通じて愛を届けたいという思いから名付けられました。当初は『FUSE』というタイトルが予定されていましたが、最終的に変更されています。このアルバムタイトルは、発売後のライブツアーのタイトルにも使用されました。

これまでのアルバムではR&Bを基軸としたアメリカンポップの要素が強かったのですが、本作では倉木自身がセルフプロデュースに挑戦し、よりJ-POP色の強い作品に仕上がっています。

また、本作は倉木の作品として初めて本格的にダウンロード販売が行われ、iTunes Storeでは特集ページが設けられました。

アルバム制作は短期間で行われ、2005年6月から開始されています。

倉木のアルバムとしては珍しく、『名探偵コナン』のタイアップ曲は収録されていません。

収録曲は以下の通りです。

1. Honey, feeling for me
遠距離恋愛中の二人が久しぶりに会う心境を歌った楽曲です。

2. P.S♡MY SUNSHINE
21枚目のシングルで、フジテレビ『めざましどようび』のテーマソングとして使用されました（2005年4月〜6月）。

3. You look at me〜one
20枚目のシングル「ダンシング」のカップリング曲で、「スポーツうるぐす」の4月〜6月度テーマソングでした。

4. 駆け抜ける稲妻
楽曲中に、稲妻の効果音が挿入されています。

5. Don't leave me alone
アルバムタイトルの意味である「愛の導火線」にちなんだ歌詞が登場します。

6. Love,needing
19枚目のシングルで、初のセルフプロデュース作品です。

7. ダンシング
20枚目のシングルで、Jリーグ徳島ヴォルティスの公式テーマソング、「いろメロ呼び出し中の音」CMソングとしても使用されました。

8. Tell me what

9. LOVE SICK

10. 明日へ架ける橋
18枚目のシングルで、NHK夜の連続ドラマ『ドリーム〜90日で1億円〜』、『もっと恋セヨ乙女』、『火消し屋小町』の主題歌でした。

11. I sing a song for you
ピアノとボーカルのみで構成されたバラードで、アルバム収録曲の中で唯一フルPVが存在します。

12. chance for you
ライブではアンコールでほぼ必ず披露される楽曲で、観客との合唱が定番となっています。2010年公開の映画『ソフトボーイ』の主題歌として、リリースから5年の時を経てタイアップされました。映画主題歌として再レコーディングされたシネマバージョンは、デジタル音楽配信されています。また、20周年バージョンが2019年10月5日から『ぶらり途中下車の旅』のエンディングテーマとして使用されました。この他に、『Mai Kuraki Symphonic Collection in Moscow』（2012年）収録のシンフォニックバージョン、『Mai Kuraki Single Collection 〜Chance for you〜（Merci Edition）』（2019年）収録のMerciバージョンの計5バージョンが存在します。

『FUSE OF LOVE』は、倉木麻衣の新たな音楽性を開花させた作品として、J-POPファンにとって重要な一枚と言えるでしょう。

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