Fantasy! 拾壱

モーニング娘。11枚目のオリジナルアルバム『Fantasy! 拾壱』：現実と幻想の融合

2010年12月1日、アップフロントワークス（zetimaレーベル）よりモーニング娘。の11枚目のオリジナルアルバム『Fantasy! 拾壱』がリリースされました。このアルバムは、グループにとって特別な意味を持つ作品となっています。

ラストアルバムとしての意義

『Fantasy! 拾壱』は、亀井絵里、ジュンジュン（田中れいな）、リンリン（光井愛佳）の3名にとってモーニング娘。としての最後のアルバムとなりました。彼女たちの卒業を控えたこの作品には、これまでの活動への思いや、未来への希望が込められていると言えるでしょう。

アルバムコンセプト：「現実と幻想のミクスチャー」

アルバムのコンセプトは「現実と幻想の世界のミクスチャー」。楽曲の一つ一つに、現実世界と非現実的な世界観が巧みに織り交ぜられ、聴く者を魅了します。このコンセプトは、ジャケット写真にも反映されており、メンバーが着用しているドレスは、アルバムリード曲「女と男のララバイゲーム」のミュージックビデオにも登場するものです。

楽曲の詳細

全11曲の楽曲は、すべてつんく♂による作詞・作曲、プロデュースによって制作されています。それぞれの楽曲は個性を持ち、メンバーそれぞれの魅力を引き出すものとなっています。


例えば、道重さゆみメインの「Fantasyが始まる」は、彼女の持ち味である可愛らしさと力強さを表現した楽曲です。また、新垣里沙メインの「女心となんとやら」は、女性の複雑な心情を繊細に描いた作品です。さらに、8期メンバー（光井愛佳、ジュンジュン、リンリン）メインの「すんごいマイバースディ」は、彼女たちの若々しいエネルギーを感じさせるアップテンポな楽曲となっています。


また、アルバムには、43rdシングル「青春コレクション」と44thシングル「女と男のララバイゲーム」も収録されており、シングルバージョンとは異なるアレンジが施されています。「女と男のララバイゲーム」のアルバムバージョンは、イントロの追加やブレイクの長さ変更、ギターの追加など、より洗練された仕上がりとなっています。


亀井絵里メインの「愛しく苦しいこの夜に」や、高橋愛メインの「電話でね」など、メンバーそれぞれのソロパートが光る楽曲も収録。それぞれの個性と魅力が存分に発揮された、バラエティ豊かな楽曲群となっています。

初回生産限定盤と通常盤

『Fantasy! 拾壱』は、初回生産限定盤と通常盤の2形態で発売されました。初回生産限定盤にはCDに加え、メンバーソロバージョンを含む「女と男のララバイゲーム」のDVDが付属。通常盤はCDのみですが、初回仕様にはフォトカードが封入されています。DVDには、ソロバージョンの楽曲に加え、「Hello! Project 2010 SUMMER 〜ファンコラ!〜」での卒業発表MCや、アルバムジャケット撮影メイキング映像も収録されています。

参加メンバーとミュージシャン

アルバムには、5期、6期、8期のメンバーが参加。多くの楽曲制作には、つんく♂に加え、平田祥一郎、湯浅公一、鈴木俊介、大久保薫、板垣祐介、田中直、高橋諭一、AKIRAといった錚々たるミュージシャンたちが携わっており、その高い音楽性が際立っています。

まとめ

『Fantasy! 拾壱』は、モーニング娘。の進化と、メンバー個々の魅力を余すことなく感じることができる、充実した内容のアルバムです。卒業を控えたメンバーの想いと、モーニング娘。の新たな一歩を感じ取れる、記念碑的な作品と言えるでしょう。

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