Far East Café

『Far East Café』は、1990年5月9日にリリースされた小田和正の3枚目のスタジオ・アルバムであり、彼のソロキャリアにおいて重要な作品の一つです。

オフコース解散後、小田は自身のレーベル“Little Tokyo”を設立し、新たなスタートを切りました。それまでの音楽性とは一線を画し、ソロ・アーティストとしての独自の道を歩み始めたのです。本作は、その過程でリリースされた3枚のシングルの後に発表されました。

アルバムには、豪華なミュージシャンが参加しています。ベースにはネイザン・イースト、ギターには佐橋佳幸、そしてコーラスには鈴木雅之、佐藤竹善といった、日本の音楽シーンを代表するアーティストたちが名を連ねています。彼らの演奏が、小田の楽曲に深みと彩りを与えています。

収録曲は以下の通りです。

1. 勝手に寂しくならないで
2. 春風に乱れて
三菱自動車ミラージュのCMソングとして使用されました。
3. 16号を下って
国道16号をテーマにした楽曲です。
4. 君が戻ってくるなんて
5. Far East Café
アルバムのタイトル曲であり、小田のアンテナショップの名前の由来にもなりました。
6. 恋は大騒ぎ
第一生命パスポート21のCMソングとして使用され、シングルとしてもリリースされました。コーラスにはEPOが参加しています。
7. Little Tokyo
ネスカフェ新ゴールドブレンドのCMソングとして使用され、シングルとしてもリリースされました。
8. time can wait
9. good times & bad times
ネスカフェゴールドブレンドのCMソングとして使用され、小田自身もCMに出演しました。
10. あの人に会える
伝説のプロゴルファー、ジーン・サラゼンをテーマにした楽曲で、シングル『Little Tokyo』のカップリング曲として収録されました。

このアルバムは、小田和正の音楽的な多様性と、ソロ・アーティストとしての新たな挑戦を感じさせる作品です。CMソングとして親しまれた楽曲も多く、彼の音楽が広く一般に浸透するきっかけとなりました。『Far East Café』は、彼のキャリアを語る上で欠かせない一枚と言えるでしょう。ジャケット写真からもどこか懐かしい雰囲気を感じ取れます。

SonyMusic

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