Final phase

fripSide「final phase」：躍動感と叙情性を兼ね備えた代表曲

fripSideのシングル「final phase」は、2019年にリリースされた、ユニットにとって第2期16作目(通算17作目)となる楽曲です。前作から約1年3ヶ月ぶりのリリースとあって、多くのファンから熱望されていた作品と言えるでしょう。

この曲は、人気アニメ『とある科学の超電磁砲T』の前期オープニングテーマとして書き下ろされました。そのため、アニメの疾走感と、fripSideの持つ独特の世界観が融合した、聴き応えのある仕上がりとなっています。キャッチーなメロディーと力強い歌声は、アニメの印象的なシーンと見事に調和し、視聴者の心を掴んで離しません。

楽曲の制作は、fripSideの八木沼悟志が作詞・作曲・編曲を担当。彼の高い音楽性と、南條愛乃の歌唱力が織りなすハーモニーは、まさにfripSideの真骨頂と言えるでしょう。

シングルは初回限定盤と通常盤の2形態で発売されました。初回限定盤には、豪華な特典が多数収録されています。東京スカイツリーを舞台に撮影されたミュージックビデオは、そのスケールの大きさと、映像美で話題となりました。さらに、お笑いコンビのカミナリがゲスト出演していることも、大きな注目を集めました。メイキング映像や、アニメ『とある科学の超電磁砲T』のノンクレジットオープニング、そして「final phase」の特別編集アニメ映像なども収録されており、ファン必携のアイテムと言えるでしょう。

CDには表題曲「final phase」に加え、「promenade」とそのインストゥルメンタルバージョンが収録されています。「promenade」は、「final phase」とは異なる雰囲気を持つ楽曲で、fripSideの幅広い音楽性を示す一曲です。

ギター演奏にはa2cが参加しています。彼の演奏は、楽曲に華やかさと奥行きを与え、聴き手の心を惹きつけます。

「final phase」はその後、fripSideのベストアルバム『the very best of fripSide 2009-2020』と『the very best of fripSide -moving ballads-』にも収録され、彼らの代表曲としての地位を確固たるものとしました。

さらに、2020年には、アニメ『とある科学の超電磁砲T』とのコラボレーションの一環として、BanG Dream!のPoppin’Partyの戸山香澄（CV:愛美）によるカバーバージョンがゲーム『バンドリ！ ガールズバンドパーティ！』に収録されました。これはfripSide第2期10周年を記念した企画でもあり、原曲がゲーム内で配信されるという、異例の展開も話題を呼びました。

「final phase」は、fripSideの代表曲として、これからも多くの人々の心に響き続けることでしょう。その力強いサウンドと、美しいメロディーは、時代を超えて愛され続けるに違いない、そんな魅力に溢れた一曲です。

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