First wing

上原多香子『first wing』

『first wing』は、2000年7月26日にトイズファクトリーからリリースされた、日本の女性歌手、上原多香子のファースト・ソロアルバムです。SPEEDのメンバーとして一世を風靡していた彼女が、グループに先駆けてソロアーティストとしての一歩を踏み出した作品として、当時大きな注目を集めました。

河村隆一プロデュース

このアルバムの最大の特徴は、LUNA SEAのボーカリストである河村隆一がプロデュースを手掛け、収録曲すべての作詞・作曲を担当した点です。河村隆一は、SPEEDの楽曲とは異なる、上原多香子の新たな魅力を引き出すことに注力し、彼女の歌声と表現力を最大限に活かした楽曲を提供しました。そのため、SPEEDのイメージとは異なる、よりパーソナルでアーティスト性の高い作品に仕上がっています。

アルバムの特徴

アルバムはデジパック仕様で、初回購入特典としてB2サイズの両面印刷ポスターが配布されました。ジャケット写真は、SPEEDの時とは違う、少し大人びた表情の上原多香子が印象的です。楽曲は、バラードからポップなナンバーまで、多彩な音楽性が展開されており、上原多香子のボーカリストとしての幅広さを感じさせます。

収録曲について

河村隆一が手がけた楽曲群は、上原多香子の透明感のある歌声を最大限に引き出すメロディと、彼女の内面を表現した歌詞が特徴です。SPEEDで見せていたダンスパフォーマンスのイメージを覆し、情感豊かな歌唱で聴かせる楽曲が多く収録されています。

『first wing』は、上原多香子のソロアーティストとしての可能性を示すとともに、河村隆一のプロデューサーとしての才能も際立たせた作品と言えるでしょう。SPEEDファンだけでなく、J-POPファンにとっても聴きごたえのあるアルバムです。

上原多香子の新たな魅力を発見できるこのアルバムは、彼女のキャリアにおいて重要な位置を占める作品として、今もなお多くの音楽ファンに愛され続けています。

ソロアーティストとしての彼女の第一歩を、ぜひこのアルバムで体感してください。

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