Flavor of kiss

2015年6月24日、AAA（トリプルエー）は48枚目のシングル「Flavor of kiss」をリリースしました。avex traxから発売された本作は、前作「アシタノヒカリ」から約1ヶ月ぶりのリリースとなり、グループにとって大きな話題となりました。

最大の注目点は、シングル曲としては初めて與真司郎さんが歌い出しを担当したことでしょう。これにより、新たなAAAのサウンド、そしてメンバー個々の魅力がより際立つ仕上がりとなっています。

「Flavor of kiss」はCD盤とミュージックカード盤の2形態で発売されました。CD盤には、当時としては革新的な技術だった「AR技術による3Dキャプチャードール」が封入されており、ファンを驚かせました。このAR技術を用いたコンテンツは、世界初だったとされています。さらに、mu-moで購入した方には、スペシャルな特典としてライブ応募チケットが付属していました。

実はこの「Flavor of kiss」は、AAAのデビュー10周年に向けた、7ヶ月連続シングルリリース企画の第6弾作品なのです。この企画では、「I'll be there」から「LOVER」までの全シングルジャケットを並べると「ATTACK ALL AROUND」の文字が現れるという、ファンにはたまらない仕掛けが施されていました。CDの帯にも同様の仕掛けがあり、ファンを熱狂させました。

楽曲のジャンルは、ディスコティックなソウルフレイバーが際立つダンスチューン。キャッチーなメロディーとグルーヴ感あふれるリズムは、聴く者の心を踊り出させるほどの魅力があります。作詞は溝口貴紀さんとMitsuhiro Hidakaさん、Rap詞はMitsuhiro Hidakaさん、作曲はSiZKさんとStephen McNairさんが担当。彼らの才能が融合した、AAAの新たな魅力が凝縮された1曲と言えるでしょう。

さらに、「Flavor of kiss」は、グリコ『セブンティーンアイス』のキャンペーンソングおよび、全道ネッツトヨタ店『北海道限定RAV4特別仕様車』のCMソングにも起用されました。そのキャッチーなメロディーと、AAAの高い人気を背景に、幅広い層に楽曲が浸透するきっかけとなりました。

7ヶ月連続シングルリリース企画を通してリリースされた楽曲群は、単なるシングルリリースという枠を超え、AAAの10周年イヤーを彩る、記憶に残るプロジェクトとなりました。「Flavor of kiss」はその中でも特に、新たな試みとAAAの進化を感じさせる、重要な1曲として記憶されています。 CDには「Flavor of kiss」とインストゥルメンタルバージョンが収録され、ミュージックカードには「Flavor of kiss」のみが収録されていました。このシングルは、AAAの音楽史において、重要な転換期を象徴する作品と言えるでしょう。

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