Fledge!!

『Fledge!!』とは

『Fledge!!』（フレッジ）は、北海道放送（HBCラジオ）が制作・放送していたラジオ番組です。2021年3月30日に放送を開始し、約1年間放送された後、2022年 3月25日に終了しました。

HBCラジオが自社制作する平日夜のワイド番組としては、過去に長年放送されていた『ベストテンほっかいどう』の終了（1999年9月）以来、およそ22年ぶりの復活となりました。しかし、この試みは1年で幕を下ろし、後継番組は再び文化放送のネット番組である『レコメン！』のフルネットに変更されています。

番組のタイトルである「Fledge」は、英語で「羽毛が生え揃う」「旅立ちの準備が整う」といった意味を持ちます。リスナーと共に成長していく「育成型ライブアプリ」をキャッチフレーズとし、公式ハッシュタグは「#フレッジ」が使用されていました。

放送時間

番組は放送期間中、火曜日から金曜日の22時から23時までの1時間の生放送でした。ただし、プロ野球ナイター中継がある場合は、ナイター中継が終了した後に本編が始まり、23時までの短縮放送となることがありました。

パーソナリティ

曜日ごとに担当パーソナリティが分かれていました。

本間吏成（ほんまりな）
火曜日と木曜日を担当。愛称は「ほんまり」。番組内では「フレッジのじゃない方」や「自称・紳士」として親しまれましたが、太ももが好きという一面も。ユニークな言動が多く、小松菜をほうれん草と間違えたり、「ご利益（ごりやく）」を「ごりえき」と発音したりするエピソードがあります。また、友達が少ないことを自虐的に話し、番組担当決定時に友人からの祝福メールが2件だったという逸話も。コストコで2kgのブルーベリーを購入して食べるという食習慣も明かしていました。番組冒頭のキャッチフレーズは放送時期によって「ほんまに、ほんまに、ほんまやで～」、「いでよ！カフの奥にいる中の人！」、「公私混同高鳴る鼓動」、「フレッジとそれ以外は別人格」と変化しました。

大竹彩加（おおたけさやか）
水曜日と金曜日を担当。愛称は「あーちゃん」。休日は12時間以上眠るロングスリーパーとしても知られています。番組冒頭のキャッチフレーズは「あじさい色のブライトガール」、「魅力もほっぺも伸びしろだらけ！」、「60分私にください！」、「好きなの温泉トークは脱線」と時期により変更されました。

番組スタッフ

番組はディレクターの「にゃんD」やスタッフの「しんごちゃん」といったメンバーによって制作されていました。生放送中にスタッフの笑い声が聞こえることもあり、アットホームな雰囲気が垣間見えました。特に、大竹アナには優しく、本間アナには厳しい態度で接している様子がリスナーに伝わっていました。

主なコーナー

番組開始当初から放送されていた共通コーナーや、曜日替わりのユニークなコーナーがありました。

本日の“キニナルテーマ”
パーソナリティやスタッフ、リスナーが抱く疑問や興味のあるテーマについて、専門家の意見を聞いたり調査したりするコーナー。リスナーからも関連するエピソードや情報を募って解決を目指しましたが、徐々に自然消滅しました。

日替わりコーナー
番組後半には曜日ごとに異なるコーナーが設けられていました。
熱血応援団長！吏成先輩！（火）: 熱血な体育会系の先輩になりきった本間アナが、リスナーの悩みや背中を押してほしいことを応援するコーナー。
ほんまりの評価上々↑↑（火）: 自然と褒められることの多い大竹アナと違い、自分からは言わないと褒めてもらえないという本間アナのために、リスナーが彼を褒めるメッセージを送るコーナー。
癒しの女神彩加さま！（水）: 実は癒し系の一面を持つという大竹アナが、「彩加さま」としてリスナーからのどんな悩みや相談も優しく肯定し受け止めるコーナー。
絶叫クィーン・アヤカの「モヤッと」をふきとばせ！（水）: 相手から言われた言葉でモヤモヤしたり傷ついたりしたエピソードを募集し、大竹アナが爽快に吹き飛ばすかのようにリアクションするコーナー。
吏成、カフ上がってるよ！（木）: 本間アナが生放送中に曲を流している間、マイクのカフ（音声スイッチ）を下げ忘れて会話が放送に乗ってしまったという実際の失敗から生まれたコーナー。曲中にカフを下げ忘れた本間アナが、その状況を逆手に取って、相方の大竹アナや他番組への愚痴・不満などを喋り続けるという内容でした。
大竹アナとあーちゃん（金）: 大竹アナが原稿を淡々と読むスタイルと、架空のアイドル「あーちゃん」として同じ文章を異なるテイストで読み上げるコーナー。大竹アナ自身は「賛否両論の否から賛に変えるコーナー」や「ギャップを楽しむだけのコーナー」と表現しており、開始当初はリスナーからの評価が芳しくなかったものの、番組側のテコ入れもあり最終的に継続されました。

エンディング

番組のエンディングでは、月替わりで北海道にゆかりのあるアーティストの楽曲が一曲流されました。

『Fledge!!』は、約1年という短い放送期間でしたが、パーソナリティの個性やユニークなコーナーを通じて、リスナーとの距離が近い番組として記憶されています。

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