Flumpool 秘密の部屋

『flumpool 秘密の部屋』は、人気ロックバンドflumpoolが、その結成の地である大阪から発信するラジオ番組として、朝日放送（ABCラジオ）で2015年4月5日から2017年3月26日まで放送されました。深夜の時間帯に、メンバー4人全員がパーソナリティを務めるという、flumpoolにとって初の試みでした。

番組のコンセプトは、メンバーそれぞれの素顔を垣間見せながら、普段の音楽活動ではなかなか語られることのない「ディープ」な話題にも踏み込んでいくというもの。音楽のルーツや影響を受けたアーティスト、楽曲制作の裏話、ツアー中のエピソードなど、ファンにとってはたまらない内容が盛りだくさんでした。

番組がスタートした背景には、flumpoolのメンバーが「音楽活動を始めた原点である故郷・大阪から情報発信をすることで、地元をよりにぎやかにしたい」という強い思いがありました。大阪で結成され、ストリートライブからスタートした彼らにとって、地元への恩返しは長年の目標であり、このラジオ番組はその具体的な形の一つでした。

放送時間は、毎週日曜日の午前1時00分から1時30分（土曜深夜）までの30分間。週末の夜更かしを楽しむリスナーにとって、flumpoolの心地よいトークと音楽は、リラックスした時間を提供していました。

パーソナリティは、山村隆太（ボーカル）、阪井一生（ギター）、尼川元気（ベース）、小倉誠司（ドラム）の4人。それぞれの個性が光るコーナーや、メンバー同士の掛け合いは、番組の大きな魅力でした。リスナーからのメッセージ紹介や、音楽業界の最新情報、大阪のローカルネタなど、幅広い話題が展開されました。

『flumpool 秘密の部屋』は、単なる音楽番組にとどまらず、flumpoolのメンバーが人間として、そして音楽家として成長していく過程を共有する場でもありました。彼らの飾らないトークや、音楽に対する真摯な姿勢は、多くのリスナーの共感を呼び、番組は2年間にわたって愛され続けました。

番組は惜しまれつつも2017年3月に終了しましたが、そのアーカイブは、今もなお多くのファンによって大切にされています。flumpoolの音楽をより深く理解するための貴重な資料として、そして、彼らの故郷への愛情を感じるための温かい記録として、『flumpool 秘密の部屋』は、その名を刻んでいます。

番組を通じて、flumpoolは地元大阪との絆をさらに深め、音楽活動を通じて地域社会に貢献するという彼らの理念を体現しました。彼らの音楽は、これからも多くの人々に感動と勇気を与え続けることでしょう。

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