Fly Ladybird fly

飯塚雅弓のミニアルバム『Fly Ladybird fly』

飯塚雅弓の1枚目のミニアルバム『Fly Ladybird fly』は、1998年12月11日にパイオニアLDCからリリースされました。この作品は、彼女のデビューアルバムであり、前作『ミントと口笛』から約10ヶ月後に発売されたものです。リリース日がクリスマスの2週間前であることから、楽曲にはクリスマスをテーマとしたものが含まれています。

アルバムには全6曲が収録されており、特に6曲目の「X'mas time Hold me tight」は、クリスマスにぴったりな温かさを感じさせるラブソングです。また、5曲目の「Ladybird」は、テントウムシをモチーフにした楽曲で、その可愛らしさが印象的です。アルバムのブックレットにもテントウムシのイラストが描かれており、視覚的にも楽しませてくれます。

初回特典として、特殊パッケージ仕様が用意されており、メッセージ入りのポストカードも同封されていました。これにより、ファンにとって特別な一枚となりました。アルバム全体を通じて、コーラスはすべて飯塚自身が担当しており、曲によっては杉並児童合唱団も参加しており、彼女の歌声に美しいハーモニーを加えています。

音楽的な特徴と批評

『Fly Ladybird fly』では、プロデューサーとして長谷川智樹が関わっており、彼はかつてスピッツなどの制作にも携わった実績のあるミュージシャンです。音楽自体は、目新しさはあまり感じられないかもしれませんが、非常にあたたかみのある仕上がりとなっています。音楽評論誌『CDジャーナル』でも、「あたたかい気持ちにさせてくれる」と評されており、やはりクリスマスにふさわしいアルバムだと言えるでしょう。

収録されている楽曲は、ファンにとっても新たな一面を見せるものばかりです。特に、アルバムオープニングの「Welcome to the Strawberry Candle」は、聴く者を一瞬にして引き込む魅力があります。この曲から始まるアルバムは、全体にわたって心地よいメロディと歌詞が印象的です。

参加ミュージシャン

アルバムには、飯塚雅弓自身の他にも、多くの優秀なミュージシャンが参加しています。具体的には、長谷川智樹がギターやキーボードを担当しており、彼の多才な音楽センスがアルバムの随所で発揮されています。また、橋本由香利がシンセサイザーの操縦を行っており、独自の音色をアルバムにもたらしています。これにより、飯塚雅弓の歌声と素晴らしいサウンドが融合し、完成度の高い一枚となっています。

『Fly Ladybird fly』は、彼女の音楽キャリアにおいて重要な位置を占める作品であり、聴く者にクリスマスの暖かさと優しさを届けてくれるアルバムです。音楽ファンはもちろん、特にクリスマスシーズンには聞きたい一枚です。

もう一度検索