FREE WAVE

FREE WAVE（フリー・ウェイヴ）

FREE WAVEは、かつて福岡市およびその周辺地域で放送されていたコミュニティFMラジオ局です。運営は天神エフエム株式会社（現在のラブエフエム国際放送）で、開局は1996年10月1日でした。その後、数々の変遷を経て、2011年1月1日にLove FMに統合されることとなります。

放送概要

FREE WAVEは、福岡市中心部に位置するソラリアプラザビルの屋上に送信アンテナを設置し、地域のリスナーに向けて電波を発信していました。また、J:COM福岡や地元のUSENなどのケーブルテレビでも再放送を行っていました。

特徴と番組制作

このラジオ局の特色は、自社製作番組が多く、ほとんどの時間帯で生放送を行っていた点です。特に、地元のタレントやミュージシャンを積極的に起用し、リスナーとの距離感を大切にしていました。放送中の時報の直後にはニュースや天気予報を提供し、地域密着型の情報を届けることを重視していました。

放送番組の一例として、ゲストアーティストを迎えての特集や、他のラジオ局との同時ネット番組がありました。また、一般からのリクエストに応える形で楽曲の選曲が行われ、パーソナリティによって異なる音楽のテイストが楽しめました。

沿革

FREE WAVEの歴史は1996年4月1日に天神エフエム株式会社が設立され、同年10月に開局したことから始まります。開局当初はNHK福岡放送会館跡に拠点を置きましたが、すぐにソラリアプラザへ移転しました。この時期、熊本市のFM791に先を越される形でスタートしたこともあります。

1999年には技術規制の緩和に伴い出力を10Wから20Wに増強、以降の発展を支える基盤が整いました。特に目を引くのは、2010年11月22日に九州国際エフエムとの吸収分割が決定し、翌年からLove FMとしての放送が始まったことです。これに伴い、FREE WAVEとしての放送は2011年元日で終了し、熊本と福岡の地域で外国語放送を行うこととなりました。

結末と影響

FREE WAVEの閉局により、福岡市内には一時的にコミュニティFMが存在しない状態が続きましたが、2013年にはコミュニティメディアパートナーズ福岡が新たに開局しました。これは、地域のメディア環境にとって新たな出発点となるものでした。

まとめ

FREE WAVEは、福岡市のコミュニティラジオとして多くのリスナーに愛され、地域活動を支える重要なメディアでした。その活動の多様性や、地域との結びつきは今でも記憶されています。今後もこうした地域に根付いたメディアの復興が期待されます。

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