Freedb

freedb（フリーディービー）は、CDの情報を記録したデータベースで、そのすべてのファイルがGNU General Public Licenseに基づいて提供されています。このデータベースは、もともとCDDBというデータベースから派生したものです。2000年にCDDBが商業的な利用へと移行する際、その自由な利用を求める人々によって、freedbとしてフォークされました。これにより、誰もが無料でCDの情報を利用・共有できる環境が維持されることになりました。

2006年4月24日時点で、freedbのデータベースには200万以上のCD情報が登録されていました。これは、多くの人々がこのデータベースを利用し、情報を追加・更新してきた結果です。しかし、2006年7月1日には、プロジェクトの開発者間で意見の不一致が生じ、サービスが一時的に停止するという事態が発生しました。このサービス停止は、freedbの将来に対する不安を多くの利用者に抱かせました。

その後、2006年10月には、MAGIXグループの協力により、freedbはサービスを再開することができました。これにより、再び多くのユーザーがこのデータベースを利用できる環境が整いました。MAGIXグループの支援は、freedbの存続にとって非常に重要な出来事でした。

しかし、freedbのサービスは永久に続くわけではありませんでした。2020年3月31日、freedbのサービスは終了することが発表され、その歴史に幕を閉じました。サービスの終了に伴い、ユーザーはgnudb.orgという別のウェブサイトへ自動的に転送されるようになりました。gnudb.orgは、freedbと同様に、自由なCDデータベースの精神を受け継ぐ場所として機能しています。

freedbの歴史は、オープンソースの精神と、コミュニティの協力によって支えられてきたものです。CDDBの商業化という大きな流れの中で、freedbは自由な情報共有の価値を象徴する存在でした。そのサービスは終了しましたが、その理念はgnudb.orgによって受け継がれ、今後も利用され続けるでしょう。

関連リンクとして、音楽情報データベースのMusicBrainzがあります。MusicBrainzは、CDだけでなく、様々な音楽情報を包括的に管理するプロジェクトであり、freedbとは異なるアプローチで音楽情報の提供を行っています。

外部リンクには、以下のサイトが挙げられます。

freedb: かつてのfreedbの公式サイト（現在はリダイレクトされる可能性あり）
freedb2 (beta): freedbのベータ版のサイト（現在は存在しない可能性あり）
* gnudb.org: freedbの精神を受け継ぐ代替サイト。自由なCDデータベースを維持するための場所。

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