FreeSBIE

FreeSBIE（フリースビー、またはフリスビー、Free System Burned In Economy）は、ハードディスクにインストールすることなく、CDから直接起動するUNIX系のオペレーティングシステムです。これは、FreeBSDのディストリビューションの一つとして位置づけられています。

FreeSBIEの主な特徴は、システムをCD-ROMから起動し、ハードディスクへの書き込みを行わない点にあります。これにより、既存のシステムに影響を与えることなく、FreeBSDベースの環境を試すことができます。これは、システムの評価やテスト、あるいは非常用システムとして利用するのに便利です。

FreeSBIEには、大文字で表記されるFreeSBIEと、小文字で表記されるfreesbieという、二つの関連した概念が存在します。

FreeSBIE: これは、FreeSBIE公式プロジェクトが配布するLiveCD版FreeBSDを指します。最新版はFreeSBIE 2.0.1であり、2007年2月にリリースされました。このLiveCDは、FreeBSDの環境をそのまま体験できるように設計されており、様々なツールやアプリケーションが予め含まれています。
freesbie: こちらは、FreeBSDのportsコレクション（具体的にはsysutils/freesbie）に含まれる、LiveCD版FreeBSDを作成するためのツールを指します。このツールを使用することで、ユーザーは自分のニーズに合わせたカスタムのFreeBSD LiveCDを作成することができます。freesbieは、FreeSBIEのLiveCDを生成するための基盤となるツールと言えます。

FreeSBIEプロジェクトは、2004年2月にFreeSBIE 1.0をリリースし、その後2007年2月にFreeSBIE 2.0.1をリリースしました。しかし、DistroWatchによると、このプロジェクトは現在休止状態にあります。

外部リンク

公式サイト日本語版)
摂南大学 SU-FreeSBIE 2.0 日本語版)

FreeSBIEは、FreeBSDを手軽に試したいユーザーや、LiveCD環境を必要とするユーザーにとって有用なプロジェクトでした。現在ではプロジェクトが休止していますが、FreeBSDの歴史において重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

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