Gファルコン

Gファルコンは、テレビアニメ『機動新世紀[ガンダムX]]』に登場する、旧地球連邦軍によって開発された[[モビルスーツ]支援用の高機動大型戦闘機です。

機体解説

Gファルコンは、旧連邦軍のガンダムタイプとの連携を前提に設計されたMSキャリアーです。機体はAパーツとBパーツの2つに分割可能で、ガンダムタイプを内部に格納することで、MSを迅速に戦線へ投入できます。

特にBパーツは、高火力の兵装と高出力のスラスターを搭載しており、各ガンダムタイプと合体することで、機動性と火力を大幅に向上させることが可能です。例えば、砲撃戦に特化したガンダムレオパルドに合体することで、飛行能力を付与できます。また、Gファルコン自体も高い戦闘能力を持ち、劇中では単独で多数のMSを撃破する場面も見られました。

機体本体の装甲には、ガンダムタイプと同様にルナチタニウム合金が使用されており、大気圏突入も可能なほどの高い耐久性を誇ります。底部にはMS捕獲用のアームも装備されており、アニメ第33話では、このアームを用いてガンダムダブルエックスを回収しました。

サテリコンが所有していた機体は、戦時中に完成が間に合わず放棄されていたものを、戦後に回収・完成させたものです。その後、フリーデンの戦力として運用されることになり、パーラ・シスがパイロットを務めました。

武装

バルカン砲
Aパーツに装備されており、高速かつ高精度な射撃が可能です。初登場時には、この武装のみで革命軍のMSを複数機撃墜しています。

赤外線ホーミングミサイル
Bパーツに装備された小型ミサイルで、赤外線ホーミングにより目標を追尾します。電波の使用が制限される「[アフターウォー]」の世界では、貴重な武装の一つです。

拡散ビーム砲
Bパーツの左右に2門装備されたビームキャノン砲で、複数の敵を一瞬で消滅させるほどの威力があります。

各種合体形態

Gファルコンは、第7次宇宙戦争当時の各種ガンダムタイプとの合体を想定して開発されましたが、戦後に開発されたガンダムダブルエックスとも合体可能です。キッド・サルサミルによる微改造により、ガンダムエアマスターバーストやガンダムレオパルドデストロイとの合体も可能になりました。

ガンダムダブルエックス合体形態

ガンダムエアマスターバースト合体形態
Bパーツのみを使用します。ファイターモードの速度が向上し、第7次宇宙戦争当時の高速巡洋艦を凌駕するほどの出力を発揮します。

ガンダムレオパルドデストロイ合体形態
Bパーツのみを使用します。飛行ユニットとして機能する他、機動性の向上により、各種ビーム兵器を効率的に使用することが可能です。宇宙空間では360度死角のない砲撃を実現し、火力面ではガンダムダブルエックスを上回る性能を発揮します。

劇中の活躍

本編第32話では、損傷したガンダムダブルエックスを回収する際に活躍しました。サテリコンが宇宙革命軍によって壊滅させられた後は、パーラと共にフリーデンに合流し、戦力として貢献しました。

本編の9年後を描いた外伝作品『機動新世紀ガンダムX〜UNDER THE MOONLIGHT〜』では、「ローザ・ローザ」に1機が格納されていました。しかし、パイロットの技量不足から牽制の役割に留まりました。その後、ブラック・ホーネットによってガンダムXが鹵獲された際には、ローザII世が飛行艇へ突入する際に使用され、複数の砲撃を受けてAパーツ・Bパーツ共に中破してしまいます。また、右腕をガンダムベルフェゴールに破壊されたガンダムXを、アームを使用して搬送する場面も描かれました。

Gファルコン・デルタ

漫画『機動新世紀ガンダムX外伝ニュータイプ戦士ジャミル・ニート』に登場する機体で、Gファルコンの試作機の一機です。第7次宇宙戦争において、地球連邦軍のキナ中尉が搭乗しました。テレビ本編に登場するGファルコンと比較すると、Bパーツのミサイルコンテナ部やAパーツの翼部などに差異が見られます。

作中では、ランスロー・ダーウェルが搭乗するベルディゴによってAパーツを破壊されますが、最終決戦後には、大破したガンダムエックスの元へ宇宙を漂流していたBパーツが駆けつけ、大気圏突入に使用されました。

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