G-TELP

General Tests of English Language Proficiency（G-TELP）は、1985年に国際試験研究員によって開発された英語能力測定試験です。英語を母語としない受験者の実用的な英語運用能力を、文法、リスニング、読解、語彙といった領域に区分し、総合的に評価することを目的としています。

歴史

G-TELPの開発は、1983年に米国のサンディエゴ州立大学傘下の国際テスト研究員が、UCLA、ジョージタウン大学、ラド・インターナショナルカレッジなどの教授陣や言語学者、評価専門家と協力して開始されました。試験開発後、約3年間かけて米国、中国、日本、サウジアラビアなど世界各国で標本調査と試験予備施行を実施し、その妥当性を検証しました。1985年に公式に試験が開始され、現在では米国、中国、日本、台湾、シンガポール、インド、インドネシア、フィリピン、カンボジア、アルゼンチン、サウジアラビアなどで実施されています。

試験レベル

G-TELPは、文法、リスニング、読解、語彙の3つの領域から構成される総合的な英語能力評価試験です。各問題は客観式で、絶対評価方式で採点されます。試験は5段階のレベルで構成されており、受験者のレベルに応じた評価が可能です。

付属試験

G-TELPには、受験者のニーズや目的に合わせて、様々な付属試験が用意されています。

G-TELP Speaking: 実用的な英語での会話能力を評価する試験です。内容、文法、流暢さ、語彙、発音の5つの基準に基づいて評価され、約30分間で11の分野、約30問が出題されます。
G-TELP Writing: 実用的な英語での記述能力を評価する試験です。文法、語彙、構成、内容、スタイルの基準に基づいて評価され、約60分間で5つの領域の問題が出題されます。手紙への返信、問い合わせ、レポートやジャーナル作成など、実生活に基づいた問題で構成されており、受験者の記述能力レベルを11段階に分類して採点されます。
G-TELP Business Speaking: 海外や貿易業務など、特定の業務に必要な実用的な英語での会話能力を評価する試験です。企業や団体を対象に実施されており、初級、中級、上級のレベル別にビジネス遂行能力を評価し、その能力に応じて数値評価とレベルが付与されます。
G-TELP Business Writing: ビジネスに必要な英語での記述能力を評価する試験です。実生活を想定した作文試験とは異なり、ビジネスの現場で使用される、あるいは法的な状況を想定した問題が出題されます。試験時間は約70分です。
G-TELP Jr.: 2002年から実施されている小学生、中学生を対象とした実用的な英語能力を評価する試験です。全5等級で構成されており、リスニングとリーディングの科目を通じて、文法、リスニング、読解、語彙などを評価します。絶対評価方式で採点され、大韓民国での試験はソムメディアが委託運営しています。

活用状況

G-TELPは、東京都立大学、慶應義塾大学、日本大学、鹿児島大学、長崎大学など、様々な教育機関で活用されています。

外部リンク

公式ウェブサイト

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