GANG PARADE

日本の女性アイドルシーンにおいて異彩を放つグループ、GANG PARADEは、音楽プロダクションWACKに所属しています。グループの略称は「ギャンパレ」としてファンに親しまれ、「みんなの遊び場」というキャッチフレーズのもと、そのファンは「遊び人」と呼ばれています。

その歴史は、2014年7月に元BiSのカミヤサキと、元いずこねこのミズタマリによって「プラニメ」として幕を開けました。T-Palette Recordsに所属し、2枚のシングルをリリースした後、2015年6月1日には「Period Of Plastic 2 Mercy」の頭文字を取った「POP」へと改名し、オーディションで選ばれた4名を加え5人体制で再スタートを切ります。しかし、この時期にはカミヤサキの一時的な活動休止と、それをかけた100kmマラソンでの劇的な復帰、そしてライブ中の危険行為禁止といったルールの設定など、様々な出来事がありました。

2016年6月17日、グループは再び名を改め、「GANG PARADE」となります。この頃からメンバーの加入や脱退が活発になり、特に同年10月には、当時活動休止中だったBiSの公式ライバルグループSiSの元メンバー3人が加入し、WACK所属となるなど、グループの体制は大きく変化していきます。ファンの総称が「遊び人」と正式に決定され、ライブ中の写真・動画撮影は許可される一方、ダイブやモッシュといった危険行為は引き続き禁止される「ギャンパレ3カ条」が打ち出されました。また、この時期にはメンバー間のマラソン対決といった過酷ながらも話題となる企画も実施されています。

GANG PARADEはWACKの他グループとの合同オーディションやイベントにも積極的に参加し、BiSとの期間限定レンタルトレードや、シャッフルユニットSAiNT SEX、HOLY SHiTSとしての活動など、WACKファミリー内での交流も深めました。ソロ活動を行うメンバーも現れ、グループは様々な形で活動の幅を広げていきます。

2019年4月17日には、WACKとワーナーミュージック・ジャパンによる新レーベル「FUELED BY MENTAIKO」からメジャーデビューを果たし、初の野外ワンマンツアーを成功させるなど、順調に活動を続けているかに見えました。WAggからの昇格によりメンバーも増強され、サンリオピューロランドでのライブといったユニークな企画も行われます。

しかし、2020年に入るとグループは大きな転換点を迎えます。長年グループを牽引してきたカミヤサキの脱退が発表され、さらに同年3月に行われたWACK合同オーディションの最終日には、GANG PARADEがGO TO THE BEDSとPARADISESという二つのチームに分裂することが突如発表されました。この発表に伴い、GANG PARADEとしての活動は同年5月22日をもって一時的に休止されます。新型コロナウイルス感染症の影響により、カミヤサキの卒業公演を含む予定されていたホールツアーは中止を余儀なくされましたが、ファンの支援によるクラウドファンディングで一日限定の復活ライブが実現することとなります。

分裂期間を経て、2022年1月1日、GANG PARADEの再始動がアナウンスされ、翌日には早くも再始動ライブが行われました。再び一つとなったグループは、その後のWACK合同オーディションを経て新たなメンバーを迎え入れ、全国ツアーや精力的なリリース活動を再開します。2023年には、一部メンバーが新グループKiSS KiSSを結成するという動きもありましたが、GANG PARADE自体も体制を再構築しながら活動を継続。近年もメンバーの卒業を経つつ、ニューシングルの発表やワンマンライブの開催など、精力的に「みんなの遊び場」を作り続けています。

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