GIRL FRIDAY

BEAT CRUSADERSのシングル『GIRL FRIDAY』は、2003年12月1日にNAKED TEACHERよりタワーレコード限定でリリースされました。このシングルは、バンドにとって非常に重要な意味を持つ作品です。

2003年8月、BEAT CRUSADERSはボーカル・ギターのヒダカトオル氏を除くメンバー全員が脱退。さらにLASTRUMとの契約満了が重なり、バンドは存続の危機に瀕していました。しかし、同年中にCAPTAIN HAUS RECORDINGSへ移籍。クボタマサヒコ氏、カトウタロウ氏、ケイタイモ氏、マシータ氏という新たなメンバーを迎え入れ、新体制での活動を開始します。

『GIRL FRIDAY』は、この新体制で初めてリリースされたシングルであり、バンドが危機を乗り越え、新たなスタートを切ったことを高らかに宣言する作品となりました。現メンバーでの最初のリリースである本シングルは、バンドにとって特別な意味を持っています。

初回特典として、ステッカーシートが封入されていました。また、CDの帯は通常盤よりも大きく、「お待(○こ)たせいたしましたっ!!」という吹き出しがデザインされており、遊び心あふれる演出がファンを喜ばせました。

収録曲は以下の通りです。

1. GIRL FRIDAY (3:29)
この楽曲は、シングルの表題曲でありながら、PVは制作されていません。

2. DAMNATION (2:12)

3. FOLLOW ME (3:36)
この曲は、現メンバーで最初に録音された音源です（バンドスコアより）。また、アニメ『BECK』のサウンドトラック『animation BECK soundtrack "BECK"』には、カトウタロウ氏がボーカルを担当したバージョンが収録されています。本作ではアウトロがフェードアウトしますが、2010年にリリースされた『REST CRUSADERS』には、アウトロが長いロングバージョンが初めて収録されました。

特筆すべき点として、『GIRL FRIDAY』の収録曲は全てアルバム未収録であり、このシングルでしか聴くことができません。そのため、このシングルはBEAT CRUSADERSのファンにとって非常に貴重なアイテムとなっています。

作詞は全曲ヒダカトオル氏、作曲はBEAT CRUSADERSが担当しています。

『GIRL FRIDAY』は、BEAT CRUSADERSの歴史において、重要なターニングポイントとなった作品と言えるでしょう。バンドの危機を乗り越え、新たなメンバーと共に再出発を誓った彼らの熱意が、このシングルには凝縮されています。

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