GITADORA

GITADORA（ギタドラ）

概要

GITADORAは、コナミアミューズメントが開発・運営する音楽ゲームで、ギターとドラムの演奏をシミュレートする「GuitarFreaks」と「DrumMania」の2つのゲームで構成されています。BEMANIシリーズの一作品として、2013年 2月14日に稼働を開始しました。

前身となるGuitarFreaksXG・DrumManiaXG（XGシリーズ）の後継であり、同じ筐体を使用しています。XGシリーズや旧来のGUITARFREAKS・drummaniaシリーズも「ギタドラ」と呼ばれることがあり、KEYBOARDMANIA稼働時には3作を総称して「ギタドラキー」と呼ばれていました。本稿では、主に新筐体であるXGシリーズとGITADORAについて解説します。

筐体の進化

GUITARFREAKS・drummaniaシリーズから筐体が大幅にグレードアップし、新しい入力デバイスが追加されました。従来シリーズは「ギタドラ・Vシリーズ」と総称されていましたが、XGシリーズもユーザーや開発スタッフから「ギタドラXG」と呼ばれることが多くなりました。XGシリーズ2作目まではVシリーズも並行して展開されていましたが、Vシリーズは2011年稼働開始の『V8』で完結しました。

筐体は従来のブラウン管スクエアモニターから液晶ワイドモニター（XG筐体では37インチ、白筐体では32インチ）に変更され、画面操作用のボタンも6つ搭載されました。GITADORA GuitarFreaksでは筐体の左右に大型スピーカーユニット、GITADORA DrumManiaでは筐体下部に振動パネルとステージを模した支柱が設置されています。これらの要素を廃した小型筐体も後に発売されました。

ゲームプレイ

基本操作

ゲームを始めるには、クレジットを投入してスタートボタンを押します。セッションプレイを選択することも可能です。セッションプレイを希望しない場合は、左ボタンを押しながらスタートボタンでキャンセルできます。e-AMUSEMENT PASSを使用する場合は、タッチしてパスワードを入力します。その後、クレジットまたはPASELIで支払いを行います。PASELIの場合、追加料金で途中FAILEDの有無を選択できます。

曲選択とプレイ

左右ボタンで曲を選択し、上下ボタンでソートします。スタートボタンで決定し、特定の操作でスクロールスピードや譜面種別、難易度も選択可能です。決定時にスタートボタンを長押しすると、オプション設定画面に移動できます。

GuitarFreaksでは、画面下から上がってくるバーに合わせてネックボタンを押し、タイミングを合わせてピックレバーをはじきます。DrumManiaでは、画面上から降ってくるチップに合わせて対応するパッドを叩きます。タイミングが良いほどスコアや達成率、エキサイトゲージが上昇し、ミスをするとゲージが下がります。ゲージが0になるとStage Failedとなりますが、最新作では最後まで演奏できるようになっています。途中で終了する場合は、ゲージが0になった後、STARTとHELPボタンを同時に長押しします。

タイミングには、PERFECT、GREAT、GOOD、OK、MISSの段階があり、PERFECTが最も高得点です。OKだとコンボが途切れ、MISSを出すとゲージと達成率が下がります。

結果とENCORE STAGE

1曲を最後までプレイするとSTAGE CLEAREDとなり、結果が表示されます。規定曲数を終えていない場合は選曲画面に戻ります。ボルテージゲージが100%に達するとENCORE STAGEに突入し、専用曲を選択してPERFECT率が一定以上だとPREMIUM ENCORE STAGEに進めます。

ゲーム終了後、条件を満たした楽曲が解禁され、スキルポイントが表示されます。

筐体の種類

これまでに3種類の筐体が登場しています。

XGデラックスキャビネット

XG登場時に発売された大型で豪華な筐体です。37インチの画面サイズで、GuitarFreaksは大型タワースピーカーと3種のフットエフェクタースイッチ、振動機能付きのギターコントローラーが特徴です。DrumManiaはバスシェイカー搭載のステージと照明付きの外周フレームが特徴です。

XGスタンダードキャビネット

XG2、XG3稼働時に発売された、デラックスキャビネットのデザインを踏襲しつつ、省スペース化を図った筐体です。GuitarFreaksはフットエフェクターなどが省略され、DrumManiaはバスシェイカーと外周フレームが省略されています。

GITADORA白筐体

GITADORA稼働以降に発売された、省スペースと低価格を追求した筐体です。32インチの画面サイズで、GuitarFreaksは1人プレイ専用、DrumManiaはステージがなく、電子ドラムに近い配置となっています。

操作デバイス

GuitarFreaksXG

ネックボタンが5つに増え、ネック部分も細く変更されました。デラックスキャビネットでは、エフェクターノブ、フットスイッチ、ワウペダルが使用でき、ロングノーツでビブラートがかかります。ワイリングは上下、前後方向が追加されました（XG3まで）。

DrumManiaXG

ドラムデバイスは9つに増え、より複雑なタムワークやハイハットペダルでのリズムキープが可能になりました。デラックスキャビネットでは、ボーナスノーツを叩くと振動パネルが作動します。

難易度

1つの楽曲に対し、BASIC、ADVANCED、EXTREMEの3タイプ（XG3以前はNOVICE、REGULAR、EXPERT）が存在し、一部楽曲には最高難易度のMASTER譜面があります。GuitarFreaksではギターとベースパートの切り替えが可能で、オープンノーツも登場します。シリーズが進むにつれて、ギターのOPENノーツやドラムのレフトペダルノーツは低難易度譜面では出現しないようになっています。

レベル表記は小数点込みに変更され、GITADORAでは「一網打尽」のMASTER(GUITAR)が史上初の9.99に指定されました。基本的には1.00から始まり、0.05刻みで難易度が設定されています。

旧作楽曲

従来シリーズの楽曲も一部プレイ可能です。XG稼働初期には50曲程度でしたが、アップデートやイベントで追加され、XG2以降も段階的に移植が進んでいます。ロングバージョン楽曲はGITADORA OverDriveで初めて移植されました。

XG2までは、CLASSICモードで従来シリーズの楽曲を遊ぶことができましたが、XG3で廃止されました。EXCHAIN以降、一部譜面がCLASSIC譜面として再収録されるようになりました。

スキルシステム

プレイヤーの技量を示す指標として「スキルポイント」が設定されています。曲ごとのスキルは、難易度×達成率×20で計算されます。達成率はPERFECT、GREAT、GOOD、OK、MISSの評価に基づき計算され、全てPERFECTでフルコンボを達成すると100%となります。

スキルポイントは譜面ごとに管理され、最も高いものがその曲のスキルとしてカウントされます。難易度と達成率次第では、難易度の低い譜面の方が高ポイントとなることもあります。各曲のスキルポイント上位25曲ずつ、計50曲の合計がプレイヤーの総スキルとなります。スキルに応じてネームプレートの色が変動します。

シリーズ作品

GuitarFreaksXG＆DrumManiaXG

2010年3月稼働。セッションプレイを推奨し、オンライン対戦モード『X-BATTLE』が搭載されました。

GuitarFreaksXG2＆DrumManiaXG2

2011年3月稼働。PASELIに対応し、グループ機能が強化されました。

GuitarFreaksXG3＆DrumManiaXG3

2012年2月稼働。オンラインマッチング機能が搭載されましたが、プレイヤーからの不評が相次ぎました。

GITADORA

2013年 2月14日稼働。XGシリーズの枠組みが外れ、システムがWindows Embedded Standard 7に変更されました。3Dアバターやオンラインマッチングなどの要素が削除され、バグが大幅に改善されました。EXTRA STAGE・ENCORE STAGEが復活し、進出条件が表示されるようになりました。

GITADORA OverDrive

2014年3月5日稼働。ロング曲やバトルが復活し、ドライブキャンペーンが追加されました。

GITADORA Tri-Boost

2015年4月21日稼働。MASTER譜面が基本的に搭載され、ロング曲にはベース譜面も追加されました。アドバイザースキルやベアガーデンなどの新要素が追加されました。

GITADORA Tri-Boost Re:EVOLVE

2016年12月14日稼働。スキルポイントが初期化され、難易度値が見直されました。アドバイザースキルやベアガーデンが廃止されました。

GITADORA Matixx

2017年9月6日稼働。難易度値が再度見直され、Deluxeモードやフレーズコンボシステムが追加されました。

GITADORA EXCHAIN

2018年9月12日稼働。CLASSIC譜面が復活しました。

GITADORA NEX＋AGE

2019年10月2日稼働。選曲画面でのソート機能や、曲別スキルを競う大会イベントが追加されました。

GITADORA HIGH-VOLTAGE

2021年4月21日稼働。

GITADORA FUZZ-UP

2022年12月14日稼働。Premium Freeモードが追加され、強制終了が廃止されました。

GITADORA GALAXY WAVE

2024年3月13日稼働。

イベント

シリーズを通して、様々な楽曲解禁イベントやキャンペーンが開催されています。

脚注

外部リンクを参照

外部リンク

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