GLORY (格闘技)

GLORY（グローリー）

GLORYは、イギリスに本拠を置く国際的なキックボクシング団体であり、スポーツ・マーケティング会社のグローリー・スポーツ・インターナショナルが運営しています。この団体は、エンターテインメント性の高い格闘技イベントを積極的に開催し、世界中で多くのファンを魅了しています。

歴史の歩み

前身と設立

GLORYの前身は、バス・ブーンが運営するゴールデン・グローリージムでした。このジムでは、選手のマネージメントや育成を行い、彼らのブランドを構築することを目的とした自主興行が行われていました。2006年には「Ultimate Glory」という自主興行を開始しましたが、その後の法的トラブルを受けて名称を「United GLORY」に変更します。さらに、若手選手を育成するための「Upcoming GLORY」も開催されるようになり、着実に勢力を拡大しました。

K-1との関係

2010年、当時最大のキックボクシング団体であるK-1が財政難に直面し、未払いの選手が続出する中、GLORYはその流出した人材を引き入れ、更なる成長を目指しました。K-1の商標権を巡る争いが続く一方で、GLORYはその集客力を高めていきました。

投資と独立

2011年、K-1の活動休止に伴い、GLORYの運営母体であるグローリー・スポーツ・インターナショナルが設立されました。この組織は、ピーター・アーツなどのキックボクシング界の大物選手を獲得し、旗揚げ戦を2012年にロシアで成功させたことにより、その名を広めました。

大きな成長と国際展開

GLORYはその後、様々な地域でイベントを開催し、興行団体IT'S SHOWTIMEの買収によって、急速に業界の最大手としての地位を確立しました。2013年には日本市場にも進出し、日本法人を設立、さらに「DREAM」の運営を引き継ぐことが発表されました。

日本での活動

特に2012年の「GLORY 4 Tokyo」など、日本国内でのターニングポイントは、格闘技ファンの心を捉えました。日本の格闘技界とのコラボレーションも進展し、選手育成のためトレーニングセンターの設置や、独自のイベント開催が企画されました。

規模と視聴者獲得

世界中での視聴者数も増加し、ESPNやSpike TVとの放送契約により、GLORYの試合はより多くの視聴者に届くようになりました。2018年にはオランダの視聴者数が100万人を記録し、スポーツ中継としての注目度を高めました。

現在のルールと試合形式

GLORYの試合ルールは、K-1ルールを基本にしつつ、階級制度やトーナメント形式も整備されています。ヘビー級、ライトヘビー級、ミドル級など、選手が参戦できるカテゴリーが設けられ、スリリングな試合展開が重視されています。特に、トーナメント形式では、限られた時間の中で数ラウンドを戦い抜く競技が求められ、選手の力量が試されます。

今後もGLORYは、国際的な大会の開催や他団体との提携を進めることで、キックボクシングの発展に寄与し続けることが期待されています。

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