GL events

GL events（ジーエルイベンツ）

GL events社は、フランスのリヨンに本社を構える、多国籍企業として国際的なイベントに関する包括的なサービスを提供しています。主に国際会議、展示会、スポーツ・文化イベントなどの分野での活動が中心です。ユーロネクスト・パリの上場企業でもあり、対外的にもその存在感を示しています。

概要

この企業の起源は1978年に遡り、オリヴィエ・ジノンが設立したPolygone Servicesに由来します。GL eventsは、イベントの企画から設計、設営、運営までの全プロセスを手がけており、基盤となるビジネスは三つの主要部門から構成されています。それは、GL events Live（イベントの企画・運営）、GL events Exhibitions（展示会の主催）、そしてGL events Venues（施設の運営）です。

同社は、オリンピックやFIFAワールドカップといった世界的なイベントのインフラ設営やサービス提供の実績が豊富で、さまざまな国々に拠点を展開しています。

沿革

GL eventsの歴史は、1978年の設立以来、数回の重要な転換点を経て成長してきました。1998年にはユーロネクスト・パリに上場し、2000年にはシドニーオリンピックへの参加を機に国際展開を本格化させます。さらに、2003年に社名を現在のGL eventsに変更、2000年代にはハンガリーやブラジル、スペインなどの主要イベント施設の運営権を獲得しました。

特に2018年には設立40周年とユーロネクスト上場20周年を迎え、全体の売上高は初めて10億ユーロを超えました。2024年にはパリオリンピック及びパラリンピックにおいて、複数の競技会場のインフラや関連サービスの設営・運営を担当します。

事業内容

GL events Live

この部門では、国際会議や社内イベント、スポーツ・文化イベントに関する企画や運営を手掛けています。特に大規模イベントにおいては、仮設の観客席やテント、電源供給、映像・音響システムなど、必要なインフラの提供に優れたノウハウを持っています。

GL events Exhibitions

自社ブランドでの国際見本市や展示会の企画・主催を行い、外食・ホテル産業向けアプローチを持つ「Sirha」や、産業に特化した「Global Industrie」などの展示会がその一例です。

GL events Venues

コンベンションセンターや展示会場の管理運営を行うこの部門は、フランス国内を中心に、ヨーロッパや南米、アジアにわたる50以上の施設ネットワークを有しています。

主な実績・運営施設

GL eventsは多くの大規模国際イベントに関与しており、シドニー（2000年）、ロンドン（2012年）、リオデジャネイロ（2016年）、東京（2020年）そして次のパリ（2024年）オリンピックなどに参加してきました。FIFAワールドカップやG20サミットといった重要な会議にも関与しています。

日本での展開

日本ではGL events Japan株式会社として2016年に設立され、2024年に開催される愛知・名古屋のアジア競技大会の運営にも携わっています。愛知県国際展示場（Aichi Sky Expo）は、同社の運営管理の下であります。

ガバナンス

創業者のオリヴィエ・ジノンは、現在も会長兼CEOを務めており、企業統治の面ではフランスの法律とユーロネクストの規則に従っています。GL events社は、今後も新たな挑戦を続け、国際イベント業界での競争力を高めていくことでしょう。

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