GNOME システムモニタ

GNOME システムモニタは、GNOMEデスクトップ環境に標準搭載されている、システムリソースを監視するためのユーティリティアプリケーションです。このツールを使用することで、システムのパフォーマンス状況をリアルタイムで把握し、問題発生時の原因特定やシステム管理に役立てることができます。

GNOME システムモニタの概要

GNOME システムモニタは、主に3つのタブで構成されています。

1. プロセスタブ
現在実行中のプロセスが一覧で表示されます。
各プロセスについて、プロセス名、実行ユーザー、CPU使用率、メモリ使用量、プロセスIDなどの詳細情報が確認できます。
プロセス一覧から、不要なプロセスを終了させたり、プロセスの優先度を変更したりすることが可能です。

2. リソースタブ
CPU使用率、メモリ使用量、ネットワーク通信量などのシステムリソースの使用状況が、グラフ形式で時系列的に表示されます。
各リソースの履歴を色分けして表示することで、変化が一目で把握できるようになっています。

3. ファイルシステムタブ
システムにマウントされているファイルシステムが一覧表示されます。
各ファイルシステムの使用量や空き容量などの情報を確認できます。

GNOME Usageとの違い

GNOME環境には、GNOME システムモニタの他に、GNOME Usageというシステムモニタリングツールも含まれています。GNOME Usageは、GNOME 3.28以降に搭載された比較的新しいツールです。

GNOME Usageは、主に以下の2つのタブで構成されています。

1. パフォーマンスタブ
CPU使用率とメモリ使用状況がリアルタイムで動的に表示されます。
GNOME システムモニタのリソースタブと似た機能を提供しますが、表示形式が異なります。

2. ストレージタブ
現在のストレージ使用率が表示されます。
GNOME システムモニタのファイルシステムタブとは異なる形式で情報を提供します。

GNOME システムモニタは、より詳細なプロセス情報やファイルシステム情報を確認したい場合に便利です。一方、GNOME Usageは、シンプルで直感的な操作性を重視しており、システムの基本的なパフォーマンス状況を簡単に把握したい場合に適しています。

どちらのツールも、GNOME環境でシステム監視を行う上で有用なツールであり、目的に応じて使い分けることが推奨されます。

まとめ

GNOME システムモニタは、GNOME環境におけるシステムリソース監視のための強力なツールです。プロセス、リソース、ファイルシステムの情報を詳細に把握することで、システムの安定稼働やトラブルシューティングに役立てることができます。また、GNOME Usageとの違いを理解することで、より効果的なシステム監視が可能となります。

GNOME システムモニタを活用することで、システムのパフォーマンスを常に監視し、より快適なコンピューティング環境を維持することができます。

参考資料

GNOME システムモニタ 公式ウェブサイト
* GNOME システムモニタ ユーザーマニュアル

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