GNOME Shell

GNOME Shellは、GNOME 3.0と共に2011年4月6日にリリースされたグラフィカルシェルで、従来のGNOMEパネルに代わるユーザーインターフェースです。このシェルは、デスクトップ環境を一新し、よりモダンで直感的な操作感を提供することを目的として設計されました。

主要な構成要素

GNOME Shellのインターフェースは、画面上部に配置されたタスクバーを中心に構成されています。このタスクバーには、以下の要素が含まれます。

アクティビティボタン: 画面左端に位置し、クリックすることでアクティビティ・オーバービューを起動します。また、マウスカーソルを画面左上隅に移動させることでもアクティビティ・オーバービューが起動します。
時計とカレンダー: タスクバーの中央に配置され、現在時刻と日付を表示します。クリックすることでカレンダーが表示され、詳細な日時を確認できます。
通知とチャットメニュー: 画面右端に位置し、システムからの通知やチャットメッセージを表示します。通知をクリックすることで詳細を確認できます。

アクティビティ・オーバービュー

「アクティビティ」ボタンをクリックするか、マウスカーソルを画面左上隅に移動させると、アクティビティ・オーバービューが表示されます。この画面は、GNOME Shellの中核となる機能であり、以下の要素で構成されています。

開いているウィンドウの表示: 現在開いているすべてのウィンドウが一覧表示され、ウィンドウ間の切り替えを視覚的に行うことができます。
お気に入りアプリケーション: 画面左側には、ユーザーが頻繁に使用するアプリケーションが登録され、素早く起動できます。
検索バー: 画面上部には検索バーが配置され、インストールされたアプリケーションやファイル、ドキュメントを検索できます。以前のバージョン（3.4まで）では、GoogleやWikipediaでのウェブ検索も可能でしたが、現在は削除されています。

GNOME Shellの特徴

GNOME Shellは、モダンなデザインと直感的な操作性を重視しており、ユーザーがデスクトップ環境を効率的に使用できるように設計されています。アクティビティ・オーバービューを中心に、ウィンドウの切り替え、アプリケーションの起動、ファイルの検索などがスムーズに行えます。また、テーマや拡張機能によって外観や機能をカスタマイズできるのも、GNOME Shellの魅力の一つです。

脚注

GNOME Shellは、GNOME 3.0以降のデフォルトのシェルとして採用されており、多くのLinuxディストリビューションで利用されています。オープンソースソフトウェアとして開発されており、GitHubなどのプラットフォームでソースコードが公開されています。

外部リンク

GNOME Shell ホームページ
GNOME 3
* GNOME 3 リリースノート

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