GOING TO A GO-GO

GOING TO A GO-GO



『GOING TO A GO-GO』(ゴーイング・トゥ・ア・ゴーゴー)は、日本の音楽グループ、クレイジーケンバンドによって2018年8月1日に発表された、彼らの17作目にあたるオリジナル・フルアルバムである。前作からおよそ3年のインターバルを経て届けられた本作は、クレイジーケンバンドが結成20周年を迎えたことを記念して制作された節目の作品であり、「24時間営業」というユニークなテーマが掲げられている。

このアルバムは、発売に際して複数のパッケージ形態が用意された。まず基本となる通常盤に加え、映像特典が付属する初回限定盤と、さらに特典が充実したCKB友の会限定盤の3種類が同時にリリースされた。初回限定盤にはDVDが2枚、CKB友の会限定盤にはDVDが4枚同梱された豪華仕様となっている。また、アルバム発売から約3ヶ月後の2018年11月3日には、アナログレコードを愛好するリスナー向けに、2枚組のLPレコードとしても市場に登場した。

パッケージ仕様と特典内容



映像特典の核となるのは、初回限定盤およびCKB友の会限定盤に共通で付属するDVD2枚である。これらには、バンドの結成20周年を祝して2017年9月2日に横浜赤レンガパーク野外特設ステージで開催された記念スペシャルライブ「CRAZY KEN BAND 結成20周年記念スペシャルライブ20TH ATTACK![攻]」の模様が収められている。この歴史的なライブパフォーマンスを、ディスク2枚にわたり余すところなく堪能することができる。

さらに、CKB友の会限定盤は、初回限定盤の内容に加え、特別な映像ディスクが2枚追加されている点が特徴である。ディスク3には、前述の赤レンガ野外ライブの舞台裏やメイキングに迫るドキュメンタリー映像を収録。そしてディスク4には、2018年4月21日に福生市民会館で行われた「CKBTMNK SUMMIT vol.14」でのライブ映像が収められている。ファン垂涎の貴重な映像記録に加え、限定盤には記念のゴールドディスク盾も同梱された。

収録曲



CDには、バラエティ豊かな全19曲が収録されている。多くの楽曲において、作詞・作曲はバンドの中心人物である横山剣が手掛け、編曲は横山剣とギタリストの小野瀬雅生が共同で担当している。一部の楽曲では異なるクレジットも見られる。

Disc.1 CD

1. GOING TO A GO-GO
2. eye catch 出發 Departure
3. そうるとれいん(日本テレビ系「ぶらり途中下車の旅」エンディング・テーマ)
4. 棕櫚
5. ZiZi
6. GARDEN(デルモンテ「リコピンリッチトマトケチャップ」CMソング)
7. 883
8. LOCOMOCO
9. 山鳩ワルツ(NHK「みんなのうた2018年6月 - 7月)
10. せつ子
11. eye catch 過境 Transit
12. SOUL 痛 SOUL(作詞:CKB Vocal Team/SAMI-T 作曲:CKB Vocal Team 編曲:横山剣/SAMI-T)
13. 夜のドドンパ(編曲:横山剣
14. パランタガヤン
15. ぽんこつ
16. MIDNIGHT BLACK CADILLAC
17. HONMOKU GARAGE
18. オハヨウゴザイマス(NHK「あさイチ」金曜エンタメテーマ曲)(編曲:横山剣/小野瀬雅生/高橋利光)
19. eye catch 到來 Arrival
20. のっぺらぼう(作詞・作曲・編曲:小野瀬雅生)

このように、タイアップ楽曲やインストゥルメンタルを含む幅広いサウンドが収められており、バンドが提示する「24時間営業」というテーマの通り、様々な時間帯やシチュエーションにフィットするような、多層的で奥行きのある音楽世界が表現されている。ドライブミュージックから深夜のムードまで、クレイジーケンバンドならではのグルーヴと横山剣の歌声、そして小野瀬雅生をはじめとするメンバーの卓越した演奏が光る一枚となっている。

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