GOLD (甲斐バンドの曲)

甲斐バンド「GOLD」：輝きと陰影が交錯する80年代の光芒

1983年9月1日にリリースされた甲斐バンドの24枚目のシングル「GOLD」は、同年に発表されたアルバム『GOLD/黄金|GOLD_黄金』からのシングルカットとして登場しました。この楽曲は、甲斐バンドが1980年代に展開した音楽性のなかでも、特に印象的な輝きを放っています。

ジャケットとミュージックビデオ

シングル「GOLD」のジャケットは、アルバム『GOLD/黄金|GOLD_黄金』のデザインを基調としており、「GOLD」の文字が新たに加えられたものです。視覚的にもアルバムとの連動性を強調しています。また、楽曲の世界観を映像化したビデオクリップも制作され、当時の音楽シーンにおいて話題を呼びました。

楽曲構成と編曲

作詞・作曲は甲斐よしひろが手掛け、編曲は「GOLD」を椎名和夫、「ムーンライト・プリズナー」を井上鑑が担当しています。それぞれの編曲家が、楽曲の持つポテンシャルを最大限に引き出し、奥行きのあるサウンドに仕立て上げました。

カップリング曲「ムーンライト・プリズナー」

カップリング曲である「ムーンライト・プリズナー」は、都会の孤独や閉塞感をテーマにした楽曲で、井上鑑のアレンジが、その雰囲気をより一層際立たせています。シングル全体として、光と影、希望と絶望といった対照的な要素が巧みに表現されています。

N.Y.3部作と「ポイズン80's」

アルバム『GOLD/黄金|GOLD_黄金』は、甲斐バンドのN.Y.3部作の一枚に数えられています。また、編集盤『ポイズン80's』では、「GOLD」のアルバム未収録テイクや未発表テイクが収録されており、楽曲の新たな魅力を発見することができます。特に、本作収録テイクは、ファンにとって必聴の価値があると言えるでしょう。

シングル集未収録

2000年に発売されたシングル集『Singles II』には、意外にも「GOLD」の両面とも収録されていません。この点も、このシングルが持つ独特な立ち位置を示していると言えるかもしれません。

「GOLD」は、1983年という時代を象徴する音楽の一つとして、今もなお多くの人々に愛され続けています。甲斐バンドの代表曲の一つとして、その輝きは色褪せることがありません。

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