GOLDEN☆BEST 藤圭子 ヒット&カバーコレクション 艶歌と縁歌

GOLDEN☆BEST 藤圭子 ヒット&カバーコレクション 艶歌と縁歌

藤圭子の『GOLDEN☆BEST 藤圭子 ヒット&カバーコレクション 艶歌と縁歌』は、彼女の音楽キャリアを総括するベストアルバムであり、2010年12月8日にリリースされました。このアルバムは、藤圭子が日本歌謡界に与えた大きな影響を記念するものであり、彼女の代表曲や影響を受けた楽曲が収められています。発売元はソニー・ミュージックダイレクトで、2枚組のCDで構成されています。

藤圭子は1969年に「新宿の女」でデビューしました。このシングルの成功を皮切りに、彼女は一躍スターの座に躍り出ます。1970年代には、月間・年間のオリコンチャートで長期にわたって1位を獲得するなど、その名は広まりました。このアルバムは、彼女がオリコンで42週連続1位を達成した記録から40年目の節目にリリースされたもので、彼女の音楽的成果を祝い、多くのファンへの感謝の意も込められています。

アルバムは2枚のディスクで構成され、ディスク1は「艶歌」と題して、藤圭子および藤圭似子名義で発表されたシングルのA面曲を収録しています。デビュー以来のシングルの中から特に人気の高い楽曲が厳選され、特記作品を除いてすべての作詞・作曲者、編曲者が記載されています。例えば、「新宿の女」や「女のブルース」、「圭子の夢は夜ひらく」など、彼女の代表作が揃っており、B面曲も含まれています。

一方、ディスク2は「縁歌」と題し、昭和の時代にリリースされたカバーソングが集められています。スタジオ・アルバムに収録されていた名曲や懐かしの楽曲が収められており、聴く者をその時代へ誘います。作品には、作り手の思い出や背景も紹介されており、聴き応えのある仕上がりとなっています。歌詞ブックレットには、藤圭子のデビュー当時にRCAレコードのディレクターを務めていた榎本襄の回顧が約7ページにわたって掲載されています。

また、アルバムには、収録されたシングルジャケットのカラーフォトも収録されており、彼女のキャリアをより楽しめる要素が満載です。アルバムの制作に関わったスタッフの情報も明記され、リスナーにとって親しみのある作品となっています。

このアルバムは、藤圭子ファンはもちろん、昭和歌謡の魅力を感じたい新しいリスナーにもおすすめの一枚です。感情豊かな歌唱と心に響く旋律で紡がれた楽曲たちが、聴く者を魅了してやまないでしょう。

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