GRE

GRE（Graduate Record Examinations）の概要

GREは、アメリカ合衆国やカナダの大学院進学を希望する学生にとって必要となる主要な共通試験です。教育試験サービス（ETS）が実施しており、大きく分けてGeneral TestとSubject Testの2種類があります。

General Test

General Testは、幅広い知識を測る試験で、多くの大学院出願において必須です。3つのセクションで構成されています。

Analytical Writing： 論文作成能力を評価するセクションです。以前はAnalytical Sectionと呼ばれ、論理パズルのような問題形式でしたが、現在は論文形式に変わっています。
Verbal Reasoning： 英語の読解力と語彙力を問うセクションです。
Quantitative Reasoning： 数学的思考力と問題解決能力を測るセクションです。

受験順序は、通常Writingから始まり、VerbalとQuantitativeが交互に行われます。QuantitativeまたはVerbalのセクションが2回実施される場合がありますが、2回目のセクションの扱いは不明です。試験時間は個人や試験構成によって異なりますが、通常5～6時間程度です。

2011年8月に試験形式が変更され、現在のスコアリングシステムに移行しました。
Writing： 0～6点で評価
Verbal、Quantitative： 130～170点で評価

合格に必要なスコアは大学院によって異なり、他の入学要件と総合的に判断されます。2011年7月までは、VerbalとQuantitativeのスコアは200～800点のスケールで評価されていました。ETSは、ボランティアとしてプロトタイプの試験を受ける機会を提供する場合がありますが、全問飛ばしても採点には影響しません。

Subject Test

Subject Testは、学部レベルの専門知識を測る試験です。入学を希望する大学院が要求する科目を1つ選択して受験します。出願の際にスコア提出が「強く推奨」される場合がありますが、実質的には必須とみなされることが多いです。

現在、以下の7分野の試験があります。

生化学と細胞・分子[[生物学]]
生物学
化学
英語文学
数学
物理学
心理学

すべての科目の試験は同時刻に行われ、同日に複数の科目を受験することはできません。マークシート方式のペーパーテストで、試験時間は2時間50分です。問題数は科目によって異なります。

受験機会は年3回（4月、10月、11月）のみで、試験日の約1ヶ月半前に締め切られます。試験会場は限定されており、特に10月の試験は会場が限られる場合があります。10月の試験については、2ヶ月以上前に申し込むことで、Supplementary Test Centerで受験できる可能性があります。

Subject Testのスコアは200～990点で評価され、間違えた解答には減点されるペナルティ方式が採用されています。ランダムに解答した場合、0点となります。

まとめ

GREは、アメリカ・カナダの大学院進学を目指す学生にとって重要な試験です。General TestとSubject Testそれぞれの試験内容、スコアリング、受験方法をよく理解し、計画的に準備を進めることが重要です。大学院への入学は、GREのスコアだけでなく、他の要件も総合的に評価されるため、スコアだけでなく、研究業績や推薦状なども十分に準備しましょう。

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