GSh-18

GSh-18自動拳銃

GSh-18（ロシア語: ГШ-18）は、ロシアで設計・製造された自動拳銃であり、特に9x19mmパラベラム弾を使用することで知られています。この拳銃は1998年から2000年にかけて、トゥーラに拠点を置くKBPインスルツメント・ビューローによって開発されました。目的はロシア連邦軍の新制式ピストルのトライアルに向けたもので、完成度の高いデザインが求められました。

GSh-18は、NATOスタンダードの9x19mmパラベラム弾に加え、ロシア製の高威力弾薬「7N21」および「7N31」にも対応しています。後者は、テシニートチェマッシ社が開発したスチールコアを内蔵しており、高い貫通力が期待されています。装弾数はスチール製のダブルカアラムマガジンで18発、残弾確認用の開口部を備えており、使い勝手も考慮されています。

この拳銃は、ステンレス製のスライドとバレルを搭載しており、閉鎖機構にはロータリーバレル式ショートリコイル方式を採用しています。また、グロック17と同様のストライカー撃発方式（変則ダブルアクションオンリー）やポリマーフレームを使用しており、西側諸国の拳銃設計の影響を強く受けています。

GSh-18の安全機構は、即応性を高めるためにマニュアルセーフティが省かれています。代わりに、変則ダブルアクションオンリーのトリガーメカ、トリガーセーフティ、さらにオートマチック・ファイアリングピン・セーフティによって安全性が確保されています。また、GSh-18は他の拳銃、特にグロック社の製品と比較してもパーツ数が少なく、わずか17のパーツで構成されているため、メンテナンスが容易です。

シリーズ

GSh-18にはいくつかのバリエーションがあります。主なものには以下があります：

• - GSh-18：基本モデル。
• - GSh-18 タクティカル：ピカティニーレール装備のモデル。
• - GSh-18S «Sport»：民間仕様で10連発。
• - GSh-18 «Sport 2»：民間仕様で18連発。
• - GSh-18T：非致死性ピストル。

配備国

GSh-18は主にロシアで使用されていますが、シリアなど他の国でも配備されています。この拳銃は、その革新的なデザインと高い性能から、兵士や民間人にとって信頼できる選択肢となっています。

GSh-18の登場により、ロシアの軍事技術が向上したことは間違いありません。新しい技術と実用性をふんだんに取り入れたこの拳銃は、今後もさまざまな場面で活躍が期待されます。

もう一度検索