GUILTY (GLAYのアルバム)

アルバム『GUILTY』について

『GUILTY』は、GLAYによるメジャー12枚目のオリジナルアルバムで、2013年1月23日に発売されました。このアルバムは双子の『JUSTICE』と同時リリースされ、前作『GLAY』から約2年3ヶ月ぶりとなります。 特に注目すべきは、GLAYがオリジナルアルバムを2枚同時に発売するのは初めての試みです。

プロデュースとコンセプト

本作は、前作『JUSTICE』とは異なり、プロデューサーに佐久間正英を迎えています。GLAYの公式発表によれば、従来のスタイルを堅持した「GLAYらしさ全開の王道サウンド」とされています。TAKUROはこのアルバムについて、「佐久間ワークスの集大成」と述べ、彼のメロディーが色濃く反映されていることを語っています。しかし、佐久間は2014年に死去しており、彼が手がけた最後のアルバムとなるわけです。

アルバムのタイトルは、ギタリストHISASHIが「JUSTICE」と「GUILTY」と名付け、TAKUROが気に入ったことから決定されました。

発売形態と特典

『GUILTY』はCD単体のほか、DVD付きのCD+DVD盤も販売されました。DVDには、HISASHIと茂木淳一による特別プログラムや、2012年のZepp DiverCityでのライブ映像が収録されています。購入者には、全国アリーナツアーのチケット先行予約の案内も同封されています。特に、オフィシャルストアでの同時購入者には特典として『RX-72-G-DIRECT version-』の試聴用URLが記載されたカードがプレゼントされるなど、ファンへのサービスも充実しています。

メディア展開

発売前のプロモーションとして、先行シングル「JUSTICE [from] GUILTY」と「運命論」が予告編として収録されました。また、2013年1月10日には全国16劇場でのアルバム試聴会が開催されるなど、動員企画も行われました。さらには、YouTubeなどのプラットフォームで生放送も実施し、広い層へのアピールを図りました。

CMには女優の平愛梨が出演しており、テレビスポットとWEBムービーが制作され、幅広いプロモートが行われました。

音楽的特徴

収録されている楽曲は多岐にわたりますが、TAKUROは各曲に独自のストーリーや感情を注ぎ込んでいます。例として、『Red moon & Silver sun ～ My Private 'Jealousy'』はアルバム特有のオーケストレーションが施されています。その他にも、実際の様々な社会問題をテーマにした楽曲もあり、特に『FACTORY』では、企業や社会問題に対する深い考察が反映されています。

また、『初恋を唄え』では、函館の高校で合唱部との共演があり、リアルな青春を描写しています。TAKUROとHISASHIが母校でのレコーディングを行ったことから、楽曲に特別な意味が付与されたのです。

チャート記録

アルバムはオリコンチャートで初登場2位を獲得し、同時にリリースされた『JUSTICE』は1位に輝いたことで、GLAYは2013年2月4日付の週間ランキングで1位と2位を独占しました。このことは、1999年以来13年半ぶりの快挙であり、多くの音楽ファンの注目を集めました。

総括

GLAYの『GUILTY』は、彼らの音楽的な成長と多様性を映し出した作品でありながら、マスターピースとも称されるほどの深い内容が詰まっています。アルバムはリスナーに様々な感情や思索を促し、音楽としての楽しさだけでなく、社会へのメッセージも伝えています。ファンにとっては必聴の一枚となっています。

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