GUY'S HEART -Charlie's Lupin Songs-

『GUY'S HEART -Charlie's Lupin Songs-』：チャーリー・コーセイが奏でるルパン三世の世界

2002年5月22日、チャーリー・コーセイのアルバム『GUY'S HEART -Charlie's Lupin Songs-』（ガイズ・ハート -チャーリーズ・ルパン・ソングス-）がリリースされました。本作は、誰もが知る人気アニメ『ルパン三世』の主題歌の数々を、チャーリー・コーセイ独自の解釈で再構築した作品です。

アルバムは、『ルパン三世』のテーマソングを様々なアレンジで楽しめる9曲と、ルパン三世の世界観を反映した新曲3曲で構成されています。これにより、懐かしさと新しさの両方を味わえる、ファン必聴の内容となっています。

特に注目すべきは、楽曲のアレンジのバリエーションです。おなじみの主題歌も、スウィングジャズ、ボサノヴァ、バラードなど、全く異なる雰囲気で聴くことができます。それぞれの楽曲に込められた、チャーリー・コーセイの音楽性と『ルパン三世』への深いリスペクトを感じ取れるでしょう。

さらに、アルバムのプロデュースと新曲の制作には、作曲家・山下毅雄氏の次男である山下透氏が参加しています。山下毅雄氏は、『ルパン三世』の音楽制作に大きく貢献した人物であり、その息子の山下透氏が携わった新曲には、原点回帰ともいえる『ルパン三世』のエッセンスが凝縮されていると言えるでしょう。

収録されている楽曲の中には、よしろう・広石によるカバーや、伊集加代子の名曲「NICE GUY LUPIN」のカバーも含まれています。これらカバー曲を通して、過去のアーティストによる名演を再解釈することで、『ルパン三世』の歴史と魅力を改めて感じさせる工夫が凝らされています。

また、アルバムにはチャーリー・コーセイ自身のギター演奏による「ルパン三世主題歌II (Charlie's version)」も収録されています。アコースティックギターの温かい音色が、楽曲に新たな魅力を与え、聴く者に静かな感動を与えてくれるでしょう。

演奏陣も豪華な顔ぶれが揃っています。ピアノには南博、ベースには安ヵ川大樹と原健、ドラムスには田原雅裕、サックスには竹野昌邦、そしてギターには三好“3吉”功郎とチャーリー・コーセイが参加。彼らの卓越した演奏技術が、楽曲の魅力をさらに引き立てています。コーラスにはmasmineが参加し、楽曲に奥行きを与えています。

『GUY'S HEART -Charlie's Lupin Songs-』は、単なるカバーアルバムにとどまらず、『ルパン三世』という作品への愛情と、アーティストとしての高い音楽性を融合させた、まさに珠玉の1枚と言えるでしょう。アニメファンのみならず、幅広い音楽ファンに強くお勧めしたいアルバムです。

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