Girls On Top

BoA 5thアルバム『Girls On Top』(MOTO)

韓国出身の女性歌手BoAが2005年6月24日にリリースした5枚目のオリジナルアルバムが『Girls On Top』です。本作は、BoAがこれまでのイメージを大胆に変え、音楽ファンを驚かせたことで大きな話題となりました。

CD発売に先駆けてデジタルアルバムとして先行販売され、オンライン・オフラインの両チャートで1位を獲得。BoAの音楽キャリアにおいて重要なターニングポイントとなりました。

アルバムの特徴

全13曲を収録した本作は、多様なジャンルの楽曲と多彩なアレンジが特徴です。20歳（韓国の数え年）を迎えたBoAが、その成長を反映した多彩な歌唱法を披露しています。タイトル曲の「Girls On Top」は、旧来的な男性社会を乗り越えようとする歌詞と、男性ダンサー陣を足蹴にするようなアグレッシブな振り付けが話題を呼びました。

発売から約2ヶ月後の8月17日には、リメイクアルバム『MOTO』が発売されましたが、これはアルバムジャケットとタイトルを変更したのみで、収録内容は『Girls On Top』と同一です。

その後、香港盤・台湾盤では「Girls On Top」の中国語バージョンが追加収録され、芸能生活5周年を記念したVCD付きの「慶祝出道五週年特別版」が台湾でリリースされるなど、アジア各国で様々な展開を見せました。

日本では、2008年3月26日にDVD付きのSPECIAL EDITIONがエイベックスから発売されています。

収録曲について

アルバムには、BoA自身が作詞を手がけた楽曲や、Kenzie、유영진（ユ・ヨンジン）といった著名な作家陣による楽曲が収録されています。以下に主な収録曲を紹介します。

MOTO: BoAとKenzieが作詞、Kenzieが作曲を担当したタイトルナンバー。「파닥파닥춤（パダッパッダッチュム＝パラパラダンスの意味）」という独特の振付が特徴です。
Do You Love Me? - 둘이 함께 （トゥリハムケ）: 유영진（ユ・ヨンジン）が作詞・作曲を手がけた楽曲。「私のこと好き？ - ふたり一緒に」という意味です。
Girls On Top: BoAのデビュー曲を手がけた유영진（ユ・ヨンジン）によるタイトルナンバー。UsherやCiaraの楽曲に見られるような「원 코드 흐름」（円コード進行）を採用しています。
오늘 그댈 본다면 （オヌル クデル ボンダミョン） - If you were here: 「今日あなたに逢ったら」という意味のバラード。
Love Can Make a Miracle: BoA自身が作詞を手がけた楽曲。
Addiction - 집착 （チップチャク）: 「耽溺 - 執着」という意味を持つ楽曲。
Freak In Me: Charlotte EIRAMが作曲を手がけた楽曲。
공중정원 （コンジュンジョンウォン） - Garden In The Air: バビロンの空中庭園をモチーフにしたアシッド・ポップ。「空中庭園」という意味です。
I Spy: 홍지유（ホン・ジウ）が作詞、Hayden Bellが作曲を手がけた楽曲。
Can't Let Go: H.O.Tの강타（カンタ）がバックボーカルを務めるR&Bバラード。
Heroine - 시선 （シソン）: 「視線」という意味を持つ楽曲。
숨... （スム） - Breathe Again: 「息」という意味を持つ楽曲。
* 가을편지 （カウルピョンジ）: 高銀（コウン）の詩に김민기（キム・ミンギ）が曲をつけた、数多くの歌手にカバーされているスタンダードナンバー。「秋の手紙」という意味です。

まとめ

『Girls On Top』は、BoAの音楽性の幅広さと表現力の高さを改めて証明した作品です。その後の彼女の活躍を語る上で欠かせない、重要なアルバムと言えるでしょう。

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