Glamorous Songs

日笠陽子 アルバム『Glamorous Songs』

『Glamorous Songs』（グラマラス ソングス）は、声優・日笠陽子の初のアルバムとして2013年7月17日にポニーキャニオンから発売されました。このアルバムは、3か月連続リリース企画の締めくくりを飾るもので、日笠自身が選んだ豪華な作家陣とのコラボレーションによって制作された、意欲的な作品です。

制作背景

収録された7曲は、すべてこのアルバムのために書き下ろされた新曲です。日笠は、自身の世界観を表現するために、約1年をかけて徹底的に「自分とは何か」という問いに向き合ったといいます。レコーディングは2012年8月から開始され、楽器隊のレコーディングからトラックダウン、マスタリングまで、日笠自身が積極的に参加しました。

コラボレーションする作家陣は、日笠が提案したTom-H@ckと前澤寛之に加え、プロデューサーからの提案もありました。特に注目すべきは、小室哲哉が自身初となる声優への楽曲提供を行ったことです。これは、日笠が「安室奈美恵さんのライブDVDが好き」と発言したことがきっかけで実現しました。

音楽性

アルバム全体の音楽性は、日笠の「みんなと一緒に音楽を作ってライブをしたい」という思いが反映され、バンドサウンドを主体とした構成となっています。各作家には、日笠陽子という人物をイメージした楽曲制作が依頼され、基本的に楽曲の方向性は作家に一任されました。

日笠は、このアルバムについて「自分が選んだ作家とコラボすることで、自分のやりたいことを実現したり、時にはそのやりたいことを超えてみようとしたりしている一方で、プロデューサーが呼んでくれた方とコラボすることで全く違うものを生み出すことも目指していた」と語っています。

リリースとイベント

アルバムは初回限定盤と通常盤の2形態でリリースされ、初回限定盤にはリード曲「Glamorous days」のミュージック・ビデオとその絵コンテ比較映像を収録したDVDが同梱されました。ミュージック・ビデオの監督は、日笠が出演したアニメ『惡の華』の長濱博史が担当。長濱は、日笠の脳内イメージを基に絵コンテを作成し、それを忠実に再現する形で撮影が行われました。

アルバム発売後には、原宿アストロホールでリリース記念イベントが開催され、アルバム制作秘話やミュージック・ビデオ撮影の裏話などが語られました。

ライブ

2013年10月には、初のワンマンライブ「Glamorous Live」が開催され、アルバム収録曲に加え、過去のシングル曲やカバー曲など全19曲が披露されました。ライブでは、TWO-MIXの「JUST COMMUNICATION」やTM NETWORKの「Get Wild」といった楽曲のカバーや、日笠が出演したアニメ『戦姫絶唱シンフォギアG』のキャラクターソングも歌唱されました。

2014年4月には、このライブの模様を収録したBlu-rayとDVDが発売され、同年5月にはソロプロジェクト1周年を記念したフィルムコンサートが開催されました。

収録曲について

アルバムには、様々なジャンルの楽曲が収録されています。

Glamorous days: ハードでメロディアスなロックナンバーで、日笠のイメージを覆すような楽曲。
BALLOON: 王道ロックでありながら、少しクセのある明るい曲。
Rhythm Linkage: デジタルサウンドが全開の楽曲。
Through the Looking-Glass: 小室哲哉が手掛けた、可愛らしさのある楽曲。
Reclusive: 激しいサウンドが特徴的な楽曲。
Neo Image: 音楽の楽しさを具現化したような楽曲。
* めざまし時計: 3か月連続リリースの最初にレコーディングされた楽曲。

『Glamorous Songs』は、日笠陽子の新たな一面を垣間見ることができる、聴きごたえのあるアルバムです。

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