Good Job! (ゲーム)

ゲーム『Good Job!』の概要

『Good Job!』（グッジョブ）は2020年3月26日に任天堂からリリースされた、オランダのインディーゲームスタジオであるPaladin Studiosが手がけたNintendo Switch用のアクションパズルゲームです。本作ではプレイヤーが新入社員となり、企業内でさまざまな業務を遂行します。

ゲームの魅力

このゲームの特徴は、業務達成の方法が一つに定まっておらず、プレイヤー自身の創造力を活かして進めていく点です。たとえば、特定の部屋にプロジェクターを運ぶ任務では、ドアを通って丁寧に持ち運ぶ方法も可能ですが、部屋内のギミックを利用してプロジェクターをスリングショットのように跳ね飛ばし、壁を壊して新しい経路を作ることもできます。このような自由度の高いアプローチが、プレイヤーの創造性を刺激します。

プレイモード

『Good Job!』は一人プレイだけでなく、2人協力プレイも支持しており、プレイヤーは任意のタイミングで入れ替わることができます。ゲームの舞台は最下層に受付があり、合計9つのフロアから成る企業ビルです。各フロアは通常の3部屋とクリア後に開放される大部屋で構成されており、部屋をすべてクリアすると次の階層へと進める仕組みになっています。さらに、各部屋には見た目を変える着せ替えアイテムが隠されており、楽しみながら探し出す要素があります。

評価システム

部屋をクリアした後は、クリア時間や物品の破損状況に応じて、S・A・B・C・Dの5段階で評価がされます。再度プレイする際には、他の部屋で取得したアイテムを持ち込むこともでき、異なる戦略や方法で挑戦できる点が魅力です。

開発の背景

本ゲームのアイデアはPaladin StudiosのRoy Theunissenが考案しました。オフィス環境の厳しいルールから自由を求める気持ちと、家族全員が楽しめるように設計された親しみやすいオフィスが、このコンセプトを形成しています。任天堂は以前からPaladin Studiosとのコラボレーションの機会を探っており、2017年にその訪問が実現しました。

この際、任天堂は実験的なゲームのアイデアについて相談し、Paladin Studiosはこれを受けてプロトタイプを制作しました。最終的には両社の協議を経て、プロトタイプをより洗練させる形で製品化されることが決まり、本格的な開発が開始されました。

グラフィックとデザイン

本作のグラフィックはミニマルアートのスタイルを採用しています。初期の段階では全て白黒の棒人間がキャラクターとして描かれていましたが、任天堂の竹本聖隆がそのシンプルさに魅力を感じ、カラフルな配色を統一してオフィスの賑やかさを表現するよう依頼しました。こうして、より楽しい雰囲気を持つゲームへと進化していきました。

このように、『Good Job!』は多様なプレイスタイルと独自の倫理観を持ちながら、クリエイティブな体験を提供している魅力的な作品です。

もう一度検索