Googleグループは、
Googleが提供する無料のグループディスカッションサービスです。共通の話題について話し合う場を提供し、ユーザーは興味のあるグループを見つけて参加できます。
Googleグループは、従来の
メーリングリストの発展形とも言えるサービスで、ディスカッションはスレッド形式で展開されます。また、新たなグループを作成することも可能です。
歴史
Googleグループは、
2001年に
Googleがネットニュースのアーカイブ
検索エンジンであるDeja Newsを買収したことから始まりました。これにより、過去のネットニュースの投稿にアクセスできるようになりました。その後、ネットニュースとは無関係に、新しいグループを作成する機能も追加されました。
グループの種類
Googleグループには、主に2種類のグループがあります。1つは従来のネットニュースのグループ、もう1つは
メーリングリストのようなグループです。両者は技術的な仕組みや管理方法が異なりますが、
Googleグループのユーザーインターフェースでは区別されずに扱われます。
- - ネットニュースグループ:分散型で、複数の組織が運営しています。NNTPプロトコルを使ってニュースリーダーからアクセスするのが一般的です。管理者がいないグループも多くあります。
- - メーリングリスト型グループ:Googleが運営しています。ウェブブラウザまたは電子メールでアクセスします。グループのオーナーが参加条件や閲覧権限を設定できます。他のメーリングリストサーバーのアーカイブ機能も利用できます。
主な機能
- - グループ検索: Googleの検索機能を使って、公開されているグループを検索できます。検索結果には、最も関連性の高い投稿やグループが優先的に表示されます。
- - プロフィール: 自分の投稿にリンクされる公開プロフィールを作成できます。
- - 投稿評価: 個々の投稿を1から5の星で評価できます。評価は平均値として表示され、スレッド全体の評価も平均で表示されます。
- - 電子メールマスク: スパム対策のため、投稿者のメールアドレスはマスクされています。メールアドレスを表示するにはCAPTCHA認証が必要です。
- - グループWebページ: グループの参加者や管理者が編集できるWebページを作成できます。ウィキのように相互リンクや版管理が可能です。
- - 公式グループ: Googleのサービスに関するヘルプ機能として、公式グループが提供されています。ユーザー間で質疑応答が行われますが、Googleの担当者が回答することもあります。
批判と問題点
Googleグループは、ユーザー増加に伴い、スパムや質の低い投稿が増えたという批判があります。また、著作権侵害の問題も指摘されています。
Googleグループの投稿をブロックするためのキルファイルも存在します。
ブロック事例
2008年には、トルコで裁判所の命令により
Googleグループがブロックされました。これは、反進化論者が
Googleグループによって名誉を毀損されたと訴えたためです。
まとめ
Googleグループは、インターネット上での情報交換や議論を行うための便利なツールです。しかし、スパムや質の低い投稿、著作権侵害などの問題も抱えています。利用者は、これらの問題に注意しながら、サービスを利用する必要があります。
参照項目
外部リンク