Google 画像検索

Google画像検索とは

Google画像検索は、Googleが提供する画像検索サービスで、Web上に存在する画像を検索することができます。2001年にサービスが開始され、ジェニファー・ロペスが着用した緑のヴェルサーチドレスの画像検索需要に応えられなかったことが開発のきっかけとなりました。2011年には、画像を使って検索する「逆画像検索」機能が追加され、利便性が向上しました。

サービスの仕組み

検索結果として表示される画像はサムネイル形式で一覧表示され、クリックすると拡大表示されます。また、画像が使用されているWebサイトへのリンクも提供されます。

歴史

サービス開始と拡大 (2001年–2011年)

2000年当時、Google検索ではテキストリンクの表示に限界があり、画像検索の需要が高まっていました。そんな中、ジェニファー・ロペスのドレスが話題となり、画像検索ツールの必要性が認識されました。

2001年のサービス開始時には2億5千万枚の画像がインデックス化され、2005年には10億枚、2010年には100億枚に達するなど、急速に拡大しました。

2007年には、サムネイルをクリックすると画像の解像度やURLが表示されるインターフェースに更新されましたが、後に廃止されています。2009年には、類似画像検索機能が追加され、2010年には、クリックで画像詳細が表示される機能が再実装されました。

2011年には、検索クエリのビジュアルカテゴリをサブジェクト別にソートする機能や、サードパーティのアドオンなしで画像を使って逆画像検索ができる機能が追加されました。逆画像検索は、画像をドラッグ&ドロップ、アップロード、またはURLをコピー&ペーストすることで利用可能です。

また、Google ChromeとFirefox向けには、右クリックメニューから類似画像を検索する「Search by Image (by Google)」拡張機能も提供されています。

新アルゴリズムと検閲問題 (2012年以降)

2012年12月、画像検索アルゴリズムが変更され、ポルノ画像が表示されないように配慮されました。Googleは「成年向けコンテンツの検閲は行っていない」と明言していますが、特定の語句では検索結果に表示されない場合があります。また、以前は検索から除外できた語句が、除外できなくなったという指摘もあります。

2018年2月には、ゲッティイメージズとの和解条件に基づきインターフェースが変更され、「画像を表示」ボタンが削除されました。これにより、画像の直接的なリンクが不可能になり、著作権情報と合わせて閲覧を促す形になりました。高解像度の著作権あり画像を探すための「画像で検索」ボタンも控えめになりました。また、著作権に関する免責事項がより強調されるようになりました。

画像で検索機能

Google画像検索には、画像そのものをクエリとして検索する「画像で検索」機能があります。キーワードを入力する代わりに、画像を送信することで、類似画像や関連サイト、異なる解像度の同じ画像などを検索できます。この機能は、検索対象画像が有名であるほど精度が高くなります。また、検索結果には「この画像の最も良い推測」として、記述的なメタデータが表示されます。

アルゴリズム

「画像で検索」機能は、以下の手順で画像を解析し、検索結果を返します。

1. 画像解析: 送信された画像の色、点、線、テクスチャを識別します。
2. クエリ生成: 解析結果に基づき検索クエリを生成します。
3. 画像一致: 生成されたクエリとGoogleのデータベース内の画像を照合します。
4. 結果返却: 一致または類似する画像を検索結果として返します。

関連項目

TinEye
Picsearch
Bing Images
画像検索

脚注

Google 画像検索 (日本語)
Google Image Labeler Beta (英語)
The Official Google Blog (英語)
Advanced Google Images Search Tips and Tricks (英語)

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