Google Lighthouse

Google Lighthouseとは

Google Lighthouseは、ウェブページの品質を総合的に評価するためのオープンソースの自動化ツールです。このツールは、ウェブページのパフォーマンス、アクセシビリティ、検索エンジン最適化（SEO）といった重要な要素を詳細に分析し、改善のための具体的な提案を提供します。認証が必要なページを含む、あらゆるウェブページに対して実行できるため、ウェブ開発者にとって非常に有用なツールと言えるでしょう。

概要

Google Lighthouseは、Googleが開発したウェブ開発者向けのツールであり、ウェブページの品質を向上させることを目的としています。特に、パフォーマンス、アクセシビリティ、SEOの観点から詳細な監査を行い、ウェブサイトの改善を支援します。Google PageSpeed Toolsと比較して、Google Lighthouseはより詳細な情報を提供し、プログレッシブウェブアプリ（PWA）が標準やベストプラクティスに準拠しているかをテストする機能も備えています。このツールは、Chromeブラウザの拡張機能やターミナル（コマンドライン）を通じて利用でき、URLのリストを一括で監査することも可能です。2015年5月15日以降、GoogleはPageSpeed Insightsのオンライン版の利用を推奨しており、Google Lighthouseもその一部として活用されています。

PWAの評価

Google Lighthouse（バージョン10 - 2023年5月）には、PWAが高速で信頼性が高く、インストール可能であるか、そして最新のモバイル技術に最適化されているかを確認するための評価指標が含まれています。これにより、PWAの開発者は、より質の高いアプリケーションを効率的に開発できます。

監査機能

Google Lighthouseは、デスクトップ版とモバイル版の両方のウェブページを監査できます。コマンドモードでは、開発者はコマンドラインを使用して、監査対象の要素やその他のオプションを自由に選択できます。これにより、特定の要素に焦点を当てた詳細な分析が可能になります。

Core Web Vitals

Google Lighthouseの最新バージョンでは、Core Web Vitalsメトリクスを最適化するための提案を提供しています。Core Web Vitalsは、Googleのアルゴリズムがウェブページをランク付けするために使用する重要な基準です。現在、Googleは以下の3つの指標を使用して、Core Web Vitalsへの準拠度を測定しています。

Largest Contentful Paint (LCP)：ページ内で最も大きなコンテンツ要素が表示されるまでの時間
Cumulative Layout Shift (CLS)：ページの表示中に発生するレイアウトの予期しないずれの量
Total Blocking Time (TBT)：ページの応答性を測定する指標で、First Input Delay (FID)の代わりに使用

FIDからINPへ

2023年5月10日、Googleはページの応答性を測る指標として、Interaction to Next Paint (INP)がFirst Input Delay (FID)を置き換えることを発表しました。INPは、ユーザーインタラクションにかかる合計時間をより正確に把握することを目的としています。この変更は2024年3月から検索結果に影響を与え始めるとされており、ウェブサイトの最適化において重要な要素となります。

関連項目

Google PageSpeed Tools
プログレッシブウェブアプリ

外部リンク

公式ウェブサイト

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