Google URL Shortener

Google URL Shortener、通称goo.glは、かつてGoogleが提供していたURL短縮サービスです。2009年12月にサービスが開始され、当初はGoogle ToolbarやFeedburnerといったGoogleのサービス内で利用されていました。その後、2010年9月には独立したウェブサイトgoo.glが立ち上げられ、一般のユーザーも自由にURLの短縮ができるようになりました。

このサービスを利用するためには、Googleアカウントでのログインが必要でした。ログインしたユーザーは、過去に自身が短縮したURLの一覧を閲覧することができ、それぞれのURLのアクセス状況をリアルタイムで解析することができました。解析機能では、時間の経過に伴うアクセス数の変動、どこからアクセスされたかを示すトップリファラ、そして訪問者のプロファイルといった詳細な情報が提供されていました。

セキュリティ対策として、GoogleはGmailで使用されているものと同様のフィルタリング技術を用いた自動スパム検出システムを導入していました。これにより、悪意のあるURLやスパムサイトへのリダイレクトを未然に防ぐことが試みられていました。

しかし、サービスの提供は永続的なものではありませんでした。2018年4月13日をもって新規ユーザーの登録は停止され、既存のユーザーも2019年3月30日にはサービス自体が完全に停止されました。この時点で、短縮URLの作成やアクセス解析の機能は利用できなくなりました。ただし、それ以前に作成された短縮URLは、停止後も元のURLへのリダイレクトは継続されました。

Googleは、goo.glの後継サービスとしてFirebase Dynamic Linksを提供しています。Dynamic Linksは、iOSやAndroidアプリへのディープリンクの作成など、goo.glよりも高度な機能を提供していますが、既存のgoo.glの短縮URLが自動的にDynamic Linksに移行されるわけではありません。goo.glのサービス終了に伴い、多くのユーザーが新しい短縮サービスへの移行を余儀なくされました。

goo.glは、その利便性から多くのユーザーに利用されましたが、サービスの停止は、インターネットのサービスのライフサイクルの変化を示す一例と言えるでしょう。2025年8月には完全にサービスが終了し、過去に作成された短縮URLもリダイレクトされなくなります。

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