Gorin.jp

gorin.jp（ゴリン・ドット・ジェイピー）は、過去にオリンピックのライブ映像配信を行っていた日本の動画配信サービスです。2008年の北京オリンピックからサービスを開始し、日本国内の民放テレビ局132社が連携して運営されていました。2010年のバンクーバーオリンピックからは、株式会社TVerが運営を引き継ぎました。

歴史

2008年8月、北京オリンピックを契機に、オリンピック競技映像を配信する初の試みとしてサービスが開始されました。同時に、閲覧履歴を基にコンテンツを自動推薦する「レコナイズ」エンジンも導入され、ユーザー体験の向上に貢献しました。

2010年のバンクーバーオリンピックからは、プレゼントキャスト（現在のTVer）が制作と運営を担うことになりました。この変更により、サービスは新たな段階へと進みました。

2012年のロンドンオリンピックでは、地上波やBSテレビで放送されない競技のライブストリーミング配信が初めて実施されました。さらに、スマートフォン向けのアプリケーションも提供を開始し、モバイル環境での視聴も可能になりました。2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、アプリケーションにライブストリーミング動画再生機能や検索機能が追加され、より使いやすいサービスへと進化しました。

2018年の平昌オリンピックでは、TVerとの連携が開始され、TVerでもライブストリーミング配信が視聴可能になりました。また、これまでオリンピック大会ごとに特設サイトとして開設されていたものが、この大会から常設のウェブサイトとして大会映像が配信されるようになりました。この変更は、ユーザーが過去の映像にアクセスしやすくなるというメリットがありました。

2021年の東京オリンピックでは、民放で放送されるすべての競技がライブストリーミング配信されるという、画期的な試みが実施されました。さらに、NHKが放送するものの「優先権」を持たない競技もライブストリーミング配信され、より多くの競技を視聴できる環境が提供されました。

終焉

gorin.jpでのオリンピック情報やライブストリーミング配信は、2022年の北京オリンピックを最後に、2023年3月31日をもってTVerに吸収統合され、サービスを終了しました。この統合により、2024年のパリ大会からは、gorin.jpの機能はTVerに移行し、同サイトでライブストリーミング配信が行われることになりました。

gorin.jpは、オリンピックのライブ映像を配信するパイオニアとして、その役割を終えました。しかし、その技術とサービスはTVerに引き継がれ、今後のオリンピック配信に貢献することが期待されます。

関連項目

TVer
NHKプラス

脚注

外部リンク

公式ウェブサイト

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