Green (藤原さくらのアルバム)

藤原さくら EP『green』

藤原さくらの2枚目のEP『green』は、2018年6月13日にSPEEDSTAR RECORDSから発売されました。メジャーデビューEP『à la carte』以来、3年3ヶ月ぶりとなるEP盤で、パッケージ作品としてはアルバム『PLAY』以来1年1ヶ月ぶりのリリースとなります。

概要

本作には、劇場版アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道』の主題歌「The Moon」を含む全6曲が収録されています。全曲の作詞・作曲を藤原さくらが担当し、トータルサウンドプロデュースはOvallのメンバーであるmabanuaが手がけました。これまでの作品では楽曲ごとにプロデューサーが異なっていたのに対し、本作ではメジャーデビュー後初めて全曲をワンプロデューサーが手掛けるという新しい試みに挑戦しています。ジャケットデザインのアートワークは藤田二郎が担当しました。

本作発売時には既に存在していた「うたっても」は、次作『red』に収録されました。また、本作のアナログ盤は、2019年1月16日に次作『red』のアナログ盤、映像作品『『野外音楽会2018』Live at 日比谷野外大音楽堂 20180715』と同時に発売されました。

制作背景

『green』は、2ndアルバム『PLAY』をリリースした後、藤原さくらが自身の内面を整理し、新たな音楽性を追求するために制作されました。『PLAY』以降、1年以上フィジカルでの作品リリースがなかった期間に、「自分が音楽で何をしたいのか」という問いに真摯に向き合った結果、本作の制作に至ったと語られています。

本作は、3rdEP『red』との二部作として構想され、アナログレコードのA面とB面のように、2枚で一つのアルバムを形成するような作品を目指しました。初夏にリリースされることもあり、「新しい芽が芽吹くようなイメージ」で、ポジティブで爽やかな作品となっています。

「第2章の幕開け」という言葉が示すように、『green』は藤原さくらが新たな音楽的アプローチを試み、自身の音楽を拡張することを目的とした作品です。参加ミュージシャンは、藤原とmabanuaの他に、ジャズトランペッターの類家心平とDJ Mitsu the Beats（GAGLE）のみで、ボーカルとアコースティックギターは藤原が担当し、その他の音はmabanuaが作り上げました。これまでの作品では、生音や生楽器にこだわってセッション形式で制作することが多かったのですが、本作では4人の音だけで構築されています。ヒップホップユニットOvallとのツアーや楽曲制作を通じて、打ち込みというアプローチに可能性を感じ、自身の音楽にブラックミュージックの要素を取り入れることは必然だったと藤原は語っています。

収録曲

1. Dance（3:15）（リリックサポート：Michael Kaneko）
全英語詞。NHK『世界はほしいモノにあふれてる』エンディングテーマ。
2. Time Flies（3:36）（リリックサポート：Michael Kaneko）
全英語詞。
3. Sunny Day（3:39）
田中のぞみ監督によるミュージックビデオが制作され、映像作品『『野外音楽会2018』Live at 日比谷野外大音楽堂 20180715』に特典映像として収録。
アナログ盤では、この曲までがA面。
4. グルグル（4:05）
5. bye bye（3:10）（リリックサポート：Michael Kaneko）
全英語詞。
6. The Moon（4:21）
配信限定シングルで、本作で初CD化。劇場版アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道』主題歌。

参加ミュージシャン

藤原さくら：ボーカル、アコースティック・ギター（＃1,2,4,5）
mabanua：その他音源、サウンドプロデュース
類家心平：トランペット（＃2）
DJ Mitsu the Beats（GAGLE）：カット（＃4）

外部リンク

* 藤原さくら - EP「green」 【ダイジェストムービー】 - YouTube

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