Green days 2013

Green days 2013について

「Green days 2013」はTM NETWORK|TM_NETWORKの39枚目のシングルで、2013年7月20日と21日の2日間、さいたまスーパーアリーナで開催されたライブの際に、会場限定で販売されました。タイトルの「Green days」は「平穏な日々」という意味を持ち、ファンにとって特別な意義を持つ作品となっています。

制作の背景

この楽曲は、2004年のライブツアー『DOUBLE-DECADE TOUR "NETWORK"』で初めて披露されました。しかし、その後長い間音源化されることはなく、ファンの間で熱望されていました。今回のシングルは、2013年のライブに合わせてリアレンジされ、ボーカルの宇都宮隆にとって、すい臓腫瘤手術後初のレコーディング楽曲でもあります。

宇都宮がこの曲のデモテープを聞いたのは、武道館でのリハーサルの最中でした。小室哲哉からは、具体的な歌い方についての指示は無かったものの、曲の内容は彼の日々の思いや経験を反映したものになりました。

木根尚登によれば、武道館でのリハーサルの残り2日間で完成した新曲であり、TM NETWORK|TM_NETWORKの20周年を祝うにふさわしい内容となっています。これはグループの現在の視線を反映した歌詞で、ファンにとっても共感できるメッセージが込められています。

シングルの収録曲

このシングルには「Green days 2013」の他、リメイクされた「I am 2013」や「I am (TK EDM Mix)」といった楽曲が収録されています。「I am 2013」は2012年にリリースされた38枚目のシングルのリメイクであり、原曲に比べギターの存在感が増しており、リズムも4つ打ちが強調されているのが特徴です。

また、「I am (TK EDM Mix)」は小室が掲げるEDMのコンセプトを強調したリミックスであり、デジタルリリースが無いため、2022年時点ではこのCDでしか聴くことができません。

音楽性とメッセージ

多くのメンバーは、この楽曲がリハーサルでの経験をもとに彼らに勇気を与えたと語っています。特に木根は、曲が背中を押してくれたことで迷いが無くなったと述べています。小室も歌詞が自身の以前の作品とはまったく異なる感覚を持っていると感じており、完全に生まれ変わったような気持ちを抱いています。この楽曲を通じて、聴く人に自己を見つめ直す機会を提供できることを願っているようです。

クレジット

シングルのプロデュース及びミキシングは小室哲哉が行い、ボーカルの録音は伊東俊郎、シンセサイザーのプログラミング及び録音は岩佐俊秀が担当しました。マスタリングは前田康二が手がけ、デザインはWORLD'S END GRAPHICSが担当しています。

収録アルバム

このシングルに収録されている楽曲は、後にグループのアルバム『DRESS2』にも収録されました。また、ライブバージョンが複数のアルバムに収められており、ファンにとって価値あるコレクションとなっています。特に『LIVE HISTORIA M ～TM NETWORK|TM_NETWORK Live Sound Collection 1984-2015～』や『How Do You Crash It?』に収録されたライブバージョンにも注目です。

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